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自然教育のフィールド作り~宮古島環境クラブの活動~

2018.6.8

 

みなさん、「ヤーバルやすらぎの森公園」に行ったことがありますか?

 

野鳥観察をしに行きましたか?お散歩で行きましたか?それとも、、子どもと一緒に遊びに?

10数年前に子ども向けの大きな遊具が設置されたようなのですが、その遊具は木造で老朽化してしまい、今はその遊具では遊べない状態です。

また、その遊具の一帯は草でお生い茂っていました。

 

そんなヤーバル公園にサガリバナの木を植樹し、整備を進め、もっといろんな人が森の散策を楽しめ、自然と触れ合い、

そして学べるフィールドにしよう、と活動されている方がいらっしゃいます。

その方が、環境NPO「宮古島環境クラブ」下地邦輝さんです。

 

 

「宮古島環境クラブ」さんは、宮古島から自然と環境の保全を目指して様々な実践活動や情報発信をなどをされています。

主に宮古島をフィールドに、水辺の自然と環境の保全・回復の実践、環境教育プログラムを企業・行政機関と一緒に活動を展開しているそうです。

自然を楽しみ、学ぶ場創りの活動として、具体的には宮古島(添道、川満・与那覇湾、ヤーバル公園)や国場川河口域など那覇市近郊を中心に活動されています。

 

この環境クラブを設立された下地邦輝さんは、宮古島出身ですが高校卒業と同時に宮古島を離れ、

それからずっと那覇に住んでいるそうです。

そのため、定期的に那覇ー宮古を行き来して通いながら環境保全活動や農作業等されております。

 

(編集スタッフ)

「なぜ、この団体を立ち上げたのですか?」と聞いてみると、

(下地さん)

「私は高校卒業後、水資汚濁防止研究を仕事として研究所勤めをしておりました。

その時代から『環境教育』の重要性を感じていて、『宮古島地下水対策』でそのことを痛感し、この活動を立ち上げました。」

 

生まれ故郷の宮古島で問題になった地下水の問題で心大きく動かされ、行動に出たのですね!

 

(編集スタッフ)

「なぜ宮古島での活動にこだわっていらっしゃるのですか?」

(下地さん)

「自然と環境の課題解決は、私たち『一人ひとりの自然と環境に関する認識』が最も重要と考えております。

私は31年前から関わってきた『宮古島地下水汚染対策』において、特にこのことを痛感しました。

自然と環境を、地域の資源を生かしながら理解が深まること、そして一人ひとりの日常のエコロジカルな行動(生き方)へと、繋げていきたい。。。

ですから、宮古島での活動を大切にしています。」

 

地元、宮古島を離れていても、島を大事にする気持ちがあり、また、環境保全、環境教育の必要性を感じ、活動のきっかけをくれた宮古島で活動することが大事だと考えているのですね。

だからこそ宮古島に通い続けながらも活動を懸命に続けられているのですね。

 

 

さて、ヤーバル公園の話に戻りますが、実は8年前にもここヤーバル公園で植林をしたそうなのですが、その時に植えてたものは多くが枯れてしまい、今回はそのリベンジでもあるそうです。

また今回はのサガリバナ230本の植林活動は、助成金を受けて実施されたそうです。植林には環境クラブ会長の下地邦輝さんや、宮古島市役所みどり推進課の職員さん、そして宮古森林組合のみなさんとで植林が行われました。

 

 

HP編集スタッフも実際に植林活動に参加させていただきました。

サガリバナの苗に「キレイに咲いてみんなを楽しませてね~」なんて声かけながら楽しく参加させていただきました^^

 

やはり、自分で植えると愛着もわきますね!!

 

活動中に出てきたミミズを狙いに、野鳥がやってきていました。

また、白サギや珍しいトンボなどたくさんの生き物に会えてとても楽しく活動できました♪^^

 

 

今回サガリバナの植林をしましたが、今や毎年多くの人が楽しむ宮古島のお花見スポットになっている、

添道サガリバナ群生地を管理しているのも「宮古島環境クラブ」さんなのです!

今までの経験を元にし、今回はまた一段と気合を入れて「ヤーバルやすらぎの森公園」にサガリバナの木を植え、育てて公園の再生に力を入れたい、とおっしゃっていました。

 

下地邦輝さんのお話の中でも特に印象に残った言葉が、

「ヤーバルやすらぎの森公園を元々の森が見える場所にしたい」というお言葉でした。

 

この公園でもサガリバナを楽しめるようになり、子どもから大人まで幅広くたくさんの人々が集ると良いですね。

それに合わせて野鳥観察や生き物に触れ合う機会も多くの人が持つことが出来、

よりたくさんの楽しみ方が増えていくかもしれませんね。

また、ヤーバル公園には森の中を散策できるコースがあり、たくさんの野鳥や生き物を観察できるスポットがあります。

そういった、宮古には少ない貴重な森を生かした自然のフィールドワークなどの活動を環境クラブさんは考案中とのことです。

 

宮古島といえばキレイな海のイメージが強い方が多いかと思いますが、ヤーバル公園のように森歩きなどをしながらの自然観察や森林浴などを楽しめる場所にも注目したいものです。

そして、様々な自然の中での遊びや、楽しみを見つけたいですね^^

今後の「宮古島環境クラブ」さんの活動に注目です!

 

植林活動されたみなさん、暑い中での植林お疲れ様でした☆★☆