さんご屋さんの「テイクアウト専門・子ども食堂」
2020.4.21昨今の世界の混乱により、この島の日常生活にも規制がかかり、いつも通りには暮らせない中みんなそれぞれの立場で困難な状況の中出来る事を模索して取り組んでいますね。
そんな状況の中、期間限定で「子ども食堂」を開いている方がいると聞きつけ、取材に行ってきました!
今年のエコの島コンテストで大賞したレオクラブさんの大元であるライオンズクラブ会長の平戸新也さんが、期間限定で子ども食堂をしているそうです!
現在、宮古島の小中学校、そして高校が休校となり、子どもたちの生活にも影響が出ています。
学校が休み=給食がなくなる、という事で家庭によっては親は仕事で子どもだけでお昼ご飯を食べていたりするのではないでしょうか。カップ麺やレトルトばかりになってしまっていたら子どもの健康が心配ですよね。そんな状況を踏まえて、子どもたちを食の面で支援したいとの思いで活動されているのは宮古ライオンズクラブ会長平戸新也さん。
平戸さん自身が経営している「さんご屋」は営業自粛により休業しているため、その場所を活用しさんごやのスタッフさんと「テイクアウト専門子ども食堂」をスタートしたそうです。
子どもは無料で、大人は200円で食事を提供していました!
いつもカレーを提供しているそうですが今回は業者の方からたくさんの牛乳と鶏肉を提供してもらったそうでシチューにしたそうです!
取材の際に提供しているシチューをいただき、事務所に帰ってから食べたのですが、大きな具がゴロゴロ入っていてクリーミーでお腹も心も満たされました!美味しいシチュー、ごちそうさまです^^
この子ども食堂を開催しようと思ったきっかけをお聞きしたところ、
「自分たちのお店も営業ができないので厳しい状況ではありますが、もっと困っている人がいるので何かできないかと考え、すぐ動かないといけないと思い開催しました。普段から月に一回開催される子ども食堂に調理ボランティアとして参加していたのですが、今回の影響によりそこが休館になってしまったので、その代わりにもまればいいと思いスタートしました。」と、平戸さん。
もちろん、感染症の対策はしっかりされていて、3密を避けるよう、食事の受け取りのスムーズな流れを作り、換気もし、対策されていました。スタッフの人数も最小限にしてもいました。受け取りの人が多くなった場合はお店の裏から抜けてもらってすれ違わないように工夫されていました。
この活動はさんご屋さんが利益なしで完全にボランティアで取り組まれていました。また、普段からお世話になっている業者の方などの食材の提供などで支えてもらっているそうです。
子ども食堂という事ですが、貧困などで困っている子どもだけではなくても、誰でも利用できるとの事。
温もりのある食事が低価格で味わえてとても美味しかったです!
今後の状況によってはまた開催するかもしれないし、逆にこの活動ができない状況になってしまうかもしれないですが安全面を確保して開催できるうちは続けて取り組みたいとのこと。先が見えないのでなんとも言えないですよね。
困った時はお互い様。その精神はその島でずっと行われてきた事ではないでしょうか。
今後の状況によってはより人との交流を控えなければいけない状況にもなってくるかもしれない。
その時その時に柔軟に合わせみんながそれに従い、その中で出来るカタチで支え合っていきたいものですね。
この島の暮らしや人、文化を守っていく為にも。。
平戸さん、お忙しい中でまたこの状況の中、取材のご対応ありがとうございました。
「さんご屋・テイクアウト専門子ども食堂」
提供時間:正午〜14時
料金:子ども無料・大人200円
1日150〜200食
4月14日・15日・17日・20日のみで終了の予定だったそうですが、
学校の休校延期を受け、4月23日(木)の提供も決定!
(今後追加開催がある場合はライオンズクラブ又はさんごやのSNSより発信するそうです。)