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伝統芸能を守り育む「宮古島創作芸能団んきゃーんじゅく」

2019.6.14

伝統芸能を守り育むことも、持続可能な島づくりには欠かせません!

ということで今回は、伝統芸能にあたらしい視点を持ち込み、子供たちに郷土芸能への理解と楽しさを伝える活動を行っている方々をご紹介します。

 

 

今年は5/4(土)・5/5(日)に宮古島創作芸能団「んきゃーんじゅく」の自主公演が伊良部島の伊良部公民館で開催されました。代表の前里様(右)と指導員の友利様(左)です!^^今回は自主公演を終えて間もなくのお二人を訪ねて、取材をしてきました。

 

結成のキッカケは‥?

「祭り太鼓を通して、世界中にたくさんの友達ができた」、代表の前里昌吾さんは元々「琉球國祭り太鼓」のご出身です。自分の子供をはじめ、エイサーをやりたいという子供たちが周りに多く、自身が経験してきた事を「今度は自分の子どもや若い子達にも経験させてあげたい」と思ったそうです。

 

 

「男塾 武‐Doo」結成の経緯

どうしても女子の方が活発で男子に元気がない…そう思ったのがキッカケ。女子の活発さに男子が負けてしまう…男子にもっと元気に活発になってほしい…男子だけでやらせたらどうなるのだろうか?活気づくのか??そんな思いから、男子だけの「男塾 武‐Doo」が結成されました。その頃から、いずれは女子の芸能団も作りたいと思っていたとお話してくれました^^

 

 

んきゃーんじゅくができるまで

「男塾 武‐Doo」の中の高学年を中心とする「Drum&Dance TEAM BP」が平成25年に結成されました。毎年開催される「世界エイサー大会」には”キッズ部門”と”一般部門”があります。「Drum&Dance TEAM BP」が結成されたことで両方の部門に出場することが可能になりました。BPの由来は、「Burning燃える」「Passion情熱」です。力強い感じが伝わってきます♪♪また、卒業後に「跡を継ぎたい!」と団員が戻ってきてくれたことで、昨年ついに女子だけの「美座」も結成されました。

念願の女子の芸能団の結成、すごいです!!!

 

 

いまでは、団員も一気に増えて飛躍の日々を送られています。「んきゃーんじゅく」はこの3つの団体を総合する組織として平成30年4月より始動されました。

 

現在の「んきゃーんじゅく」

結成12年目。公演は毎年1回、みんなが一番集まりやすい5月に行われます。5年目から毎年自主公演をしていて、6回目の今回は初めて伊良部島で開催されました。毎年開催場所は変わります。今回のような連休中の2日間を使っての公演は初でしたが、集客も良く大盛況でした。

「クイチャー」は、ゼロから作り上げる創作踊りの為、メンバーを動かしながら数時間で流れをつくり、細かいところを調整しつつ…2,3回集まればだいたいの形は出来上がるそうです!もっと時間のかかるものだと思っていたのでびっくりしました!!!

 

 

「本番直前に演技を変えることもあるし、団員が自分の知らないところで変更することもあったり、常に変化し、完成はないんだよ。だからそれもまた面白いんだ」。その時の感情や、場所によっても、イメージが変わるみたいです^^

そして、なにより驚きなのは、衣装は全て手作りだということ!団員の保護者たちが1つ1つ心をこめて作り上げる衣装、より一層引き立ちますよね。「購入品は太鼓ぐらい・・いずれは太鼓も作りたい(笑)」と前里さん。手作りの太鼓も楽しみです^^

 

ここ最近の課題は?

ひとりひとりの出番が少なくなってしまう事、練習場所の確保…人数が増えるのは嬉しい反面、こういった課題もあるそうです。読者の皆様、もし良い練習場所などありましたら教えて頂ければ幸いです♪^^よろしくお願いいたします。

 

 

また、11月にはJTAドーム宮古島で「クイチャーフェスティバル」も行われるのでぜひ。皆様足をお運びください。今後は、海外での活動も視野に入れながら、LCCなど観光産業の役割としても「クイチャー」を世に広めていこうと活動されています。

 

 

伝統芸能で夢を見させたい

という熱い思いが伝わってきた今回の取材です。「クイチャー」が世界中に周知されるのももう間もなくではないでしょうか。「温故知新」を念頭に、今後も形や見せ方を工夫しながら、昔からある伝統的なものを守り続けていってほしいですね!!

 

前里様、友利様、貴重なお時間をどうもありがとうございました!!!!