Message from ecoislandエコアイランド通信
進む、再生可能エネルギーの島
宮古島市では、以前より再生可能エネルギーを活用した脱炭素の島づくりを進めています。
「脱炭素」や「再エネ」という言葉は未だに少しむずかしく感じるかもしれませんが、その本質は「自分たちの島の資源で、暮らしを守ること」。今回は、同じ離島として再エネ導入に取り組んでいるという久米島と沖永良部島の事例をご紹介したいと思います!
沖永良部島:最新技術で「台風・停電に強い島」へ
鹿児島県の沖永良部島は、宮古島と同じく台風の通り道であり、過去には長期間の停電で苦労した経験があります。そんな島がいま挑戦しているのが、「デジタル技術で再エネを使いこなす」取り組みです。
電気の質を整える「交通整理役」:
離島の小さな電力系統では、太陽光発電などの割合が50%を超えると、電気が不安定になり全島停電のリスクが高まるという課題がありました。
そこで導入されたのが「デジタルグリッドルーター(DGR)」という最新機器。これはいわば「電気の交通整理役」で、太陽光をたっぷり導入しても、電気が不安定にならないよう自動で調整してくれます。
もしもの時も電気が消えない「マイクログリッド」:
万が一、台風で本線の送電網が切れても、役場や避難所などの特定のエリアを切り離し、再エネと蓄電池だけで電気を送り続ける「地域マイクログリッド」の構築が進んでいます。
暮らしの足から脱炭素:
高校生の通学用バイク(130台以上!)や、農作業に欠かせない軽トラックのEV化を支援しています。さらに、生ごみをメタン発酵させて「電気」と「肥料(液肥)」に変えるなど、ゴミを資源にする循環づくりも始まっています。
久米島:海から「安定した電気」と「140人の雇用」を生む
沖縄県の久米島では、「久米島モデル」と呼ばれる、世界が注目するプロジェクトがあります。
24時間いつでも発電できる「海の熱」:
太陽光と違い、夜でも雨でも発電できるのが「海洋温度差発電(OTEC)」です。海の表層の温かい水と、深層の冷たい水の「温度差」を利用してタービンを回します。気象条件に左右されず、24時間365日安定して電気を送れるのが最大の強みです。
発電した後の「深層水」が宝の山に:
久米島のすごいところは、発電に使った後の冷たくて栄養豊富な「海洋深層水」を、そのまま産業に活用している点です。この水を使って車エビや海ぶどうを養殖し、さらには化粧品の開発などを行うことで、年間で約25億円の売上と、約140人の雇用を生み出しています。 エネルギーを作るだけでなく、島の若者が働ける場所をしっかりと作り出しているのです。
宮古島:身近な移動から変える「EVシェアリング」
私たちの宮古島でも画期的なプロジェクトが進んでいます。
下地(しもじ)・狩俣(かりまた)地域を対象に進めている「脱炭素先行地域事業」です。
「いつでもどこでも充電」できる環境づくり:
EVを安心して使うには、充電器の整備が欠かせません。宮古島市は、民間企業(極東開発パーキング株式会社など)と協定を結び、安定して使い続けられる「EV専用充電設備」の導入を強力に進めています。これにより、島内のどこにいてもスムーズに移動できる、脱炭素時代のインフラ整備が着々と進んでいます。
「移動」と「エネルギー」をセットで考える:
宮古島の脱炭素は、単に車を電気自動車(EV)に変えるだけではありません。島の太陽光などで作った「再エネ」をEVに充電し、それを地域で賢く使う仕組みを整えています。
補助金制度でシェアを後押し:
市では、再エネとEVを組み合わせた活動を支援する「脱炭素先行地域 電気自動車等シェアリング補助金(事業者対象)」をスタートさせました。2026年3月には、ついに導入第1号事例が誕生! 自分の車を所有するだけでなく、必要な時にEVをシェアして使うという新しいライフスタイルが、地域から広がり始めています。

3つの島の「脱炭素プロジェクト」徹底比較
それぞれの島が、自分の強みを活かして「次の一手」を打っています。
| 比較項目 | 沖永良部島(技術・防災) | 久米島(資源・産業) | 宮古島(生活・シェア) |
|---|---|---|---|
| 注目ポイント | 停電に強いインフラ | 海から生まれる仕事 | 脱炭素のパイオニア |
| 主な技術 | DGR(電気の交通整理) | 海洋温度差発電(OTEC) | 再エネ×EVシェアリング |
| 地域へのメリット | 台風時の停電時間短縮 | 25億円の売上・雇用創出 | 移動の脱炭素化と充電環境 |
| キーワード | レジリエンス(防災力) | 地産地消・産業創出 | 市民参加・官民連携 |
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沖永良部島の「停電に負けない技術」や、久米島の「エネルギーを産業に変える発想」、それぞれの島に、それぞれの発想。
島のお金や資源を島内で循環させ、災害時でも安心して暮らせる「自立した島」を作っていくための、前向きな挑戦が各離島では進んでいるようです。
いかがでしたか?あらためて他の地域の取り組みをみてみると、とっても新鮮。
みなさんも宮古島市の取り組み、脱炭素選考地域のご興味を持っていただけるうれしいです!