Message from ecoislandエコアイランド通信
ネイチャーポジティブポータルサイトのご紹介!
環境省が、生物多様性やネイチャーポジティブに関する最新情報をまとめた「ネイチャーポジティブポータル」を公開しましたのでご紹介したいと思います!
このポータルサイトでは、国際的な動きや日本の取り組み、企業や自治体の事例、関連資料などを一元的に知ることができ、市民一人ひとりの理解や行動のきっかけになるよう、わかりやすく情報発信が行われています。
👉 ネイチャーポジティブポータルはこちら(環境省)
以前こちらの記事でも取り上げた、ネイチャーポジティブ。
「生物多様性の損失を止め、反転させる」ことを意味し、国際的にも大きな目標として掲げられています。

生態系サービスとは?
ネイチャーポジティブを考える上で欠かせないのが「生態系サービス」という考え方です。
これは、多様な生物が関わりあう生態系から私たちが受け取っている恵みを整理したもので、大きく分けて次の4つがあります。
1.基盤サービス
人間を含めたすべての生命が存立する基盤となる恵みです。酸素は植物の光合成によって生み出され、土壌は微生物による分解でつくられます。森林は水を蓄え、気温や湿度の調整にも寄与しています。
2.供給サービス
暮らしの基礎を支える恵みです。食料や木材、綿や麻といった繊維などは農林水産業を通じてもたらされます。農作物の受粉には昆虫や鳥が関わり、遺伝資源は医薬品や技術革新のヒントにもなっています。
3.調整サービス
将来にわたる暮らしの安全性を保証する恵みです。森林は山地災害や土壌流出を防ぎ、安全な水を確保します。サンゴ礁は高波から沿岸を守り、森林や海は温室効果ガスを吸収して気候を調整します。
4.文化的サービス
心を豊かにする文化の根源です。自然を題材とした芸術や、地域の食文化・工芸・芸能は自然との共生から生まれました。「風土」と呼ばれる文化的背景も、生態系の恵みと深く結びついています。
日本の取り組み「生物多様性国家戦略2023–2030」とは?
日本でも「人と自然が共生する社会」の実現を目指して、生物多様性に関する最新の国家戦略が策定されました。
この戦略では、私たちの暮らしや社会に深く関わる自然との関係を見直し、次の 5つの基本戦略 を掲げています。

5つの基本戦略
1.生態系の健全性の回復
健全な生態系を確保・回復し、生物多様性の損失を食い止めることを目指します。森林や湿地の保全、30by30目標(2030年までに国土の30%を自然環境として守る)なども含まれます。
2.自然を活用した社会課題の解決
自然を活かした解決策(NbS: Nature-based Solutions)を通じて、気候変動や防災、健康、地域活性化などの課題に取り組みます。
3.ネイチャーポジティブ経済の実現
自然資本を守りつつ活かす産業・経済活動を推進します。企業や地域の取り組み、ESG投資との連携も進められます。
4.生活・消費における行動変容
消費やライフスタイルにおいて、生物多様性に配慮した選択を広げることを目指しています。食品、衣類、観光など、私たちの暮らし全般が関わっています。
5.基盤整備と国際連携の推進
データや科学的知見に基づく政策の推進、各省庁や自治体との連携、さらに国際的な枠組みとの協調を強化します。
「私たちにできることはあるの?」と疑問に思うかもしれません。
宮古島を含む私たちの暮らしも、この生物多様性に大きく支えられているのです。
宮古島×ネイチャーポジティブ事例
・「地域循環共生圏」構築
市民・行政が協働し、地下水保全・ごみ削減・再エネ活用・サンゴ保全など5ゴールを設定
・地下水保全と資源循環
地下水の水質監視、剪定枝やバガスなどを堆肥化して農地へ戻す資源循環
などなど!
自然との関わり方を見直し、地域や企業、そして個人がそれぞれできる行動を積み重ねていくこと、
日々の暮らしの中で自然を大切にする選択を積み重ねていくことが、「人と自然が共に繁栄する未来」につながります。