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Message from ecoislandエコアイランド通信

2022.02.03
特集記事

私たちの命の水のために ~宮古島市地下水モニタリング調査~

 

今年も、宮古島市地下水モニタリング調査に同行してきました!(以前の記事はこちらから)

生活用水・農業用水のほとんどを地下水に頼っている宮古島では、「地下水=命の水」とも言われています。

2月1~2日の両日に、今年度の最後の採水が行われるということで、来間港近くにある「来間ガ―」に同行させて頂きました。

 

 

来間ガーは、来間島唯一の井戸で、島の北側崖下の海岸近くにあります。

昭和50年に宮古本島から海底送水が行なわれるようになるまで、何百年にも渡り、来間島民の生活を支えてきた大切な命の水が湧き出る場所です。

また、水道の蛇口をひねれば、すぐに水が出るようになった今日においても、毎年、来間ガーへの感謝の祈りを捧げる神事が行われるなど、今でも大切にされている神聖な場所でもあります。

 

 

そんな来間ガーも地下水モニタリング調査の採水場所の1つ。

 

 

地下水をくみ上げ、水温などをチェックし、採水していきます。

これから、沖縄本島に送り、しっかりと水質検査されるそうです。

 

 

市ではこれまでも、地下水保全のため、下水道・集落排水への接続の啓発、下水道が整備されていない地域への合併浄化槽設置費用補助、農家への緩効性肥料購入補助など、地域をあげての取り組みを行ってきたこともあり、

1980年代末に8.9mg/lまで上がってしまっていた硝酸性窒素の値は、2006年には6.06mg/l、2011年には5mg/l、2016年には4.71mg/lと徐々に改善されてきています。

平成31年3月には、エコアイランド宮古島宣言2.0の中で、重要な目標の1つとして、硝酸態窒素濃度の目標値も設定されました。

※エコアイランド宮古島宣言2.0での採水場所と、地下水モニタリング調査での採水場所は異なるため、同じ年度でも若干の値のズレがあります。

しかし、昨年は、4.81mg/lと微増(令和2年度宮古島市地下水モニタリング調査)であったり、採水地点によってはまだまだ高いところもあり、予断を許しません(>_<)

今年度の採水は、今回が最終・・・、果たして私たちの「命の水」地下水の状況はどうなっているのでしょうか?

調査結果は来月頃とのこと、ぜひ、市ホームページをチェックしてみて下さい!

 

毎回、命の水というものを実感でき、市民のみなさんにも知っていただきたいトピックです!

 

 

▲環境衛生課の皆さん、左から砂辺さん、久志さん、根間さん

皆さま、お忙しい中、ご対応頂き、ありがとうございました!