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Message from ecoislandエコアイランド通信

2025.11.28
特集記事

地域とつながる学びの旅

埼玉県立鶴ヶ島清風高等学校の生徒たちが、修学旅行の学習の一環として宮古島・池間島漁協の体験ツアーに参加しました。
このツアーは、宮古総合実業高校商業科の生徒商業研究同好会が中心となって取り組む観光資源化プロジェクトである「みゃーくSHARKプロジェクト」と連携して実施され、今回は3年生全員を巻き込んでの地域課題の解決と環境学習を兼ねた貴重な学びの場となりました。

池間漁協では、サメが漁場や観光、生態系に影響を与える存在として課題となっており、漁協によるルールに基づいた駆除が行われています。
駆除されたサメは、地域資源としての活用が行われていたものの、「みゃーくSHARKプロジェクト」では、これらを単なる課題として終わらせず、漁協や地域と連携して、もっと魅力を発信して有効活用することを目指しています。
具体的には、漁獲同行ツアーの開催、引き上げや解体の実演、サメ肉を使った「サメフライ定食」や「刺し身」、歯を活用したアクセサリーなど多様な商品化に挑戦しています。

宮古総合実業高校の生徒たちは、サメの解体や料理を通して食材としての特性を学び、商品開発の過程で地域の方々や漁協との協働の重要性を実感しました。
また、このツアーを通して、自らの学びを地域の訪問者に届けるとともに、企画・運営を経験する中で、学びを実践に活かす喜びや地域とのつながりの大切さを体感する貴重な機会となりました。

サメと漂着ゴミ:島の課題と自然に触れる体験ツアー

今回のツアー開催は、鶴ヶ島清風高校の金井先生がみゃーくSHARKプロジェクトを知り、宮古総合実業高校との交流を希望したことがきっかけだそうです。
その後、宮古総合実業高校の下地先生と池間漁協が連携し、同校の生徒たちが主体となって、鶴ヶ島清風高校生向けの体験学習プランを企画・運営しました。

本来のプランでは、前日に仕掛けた罠にかかったサメを港で回収し、解体や試食を行う予定でしたが、悪天候のため今回は仕掛けが行えず、午前中には池間島のオジィたちによる島内案内が行われ、島の自然や歴史、暮らしに触れる体験が提供されました。

その後、宮古島伝統の木造船「サバニ」による体験活動が行われました。
サバニは、宮古島に伝わる伝統的な木造船で、「サメを捕るための船だった」という説もあります。
生徒たちは実際にサバニに乗り込み、掛け声で呼吸を合わせて船を進める体験を通じて、安全と協力の大切さを学びました。

お昼には、池間食堂にてサメフライ定食を楽しみ、鶴ヶ島清風高校と宮古総合実業高校の生徒たちが交流を深めました。
生徒たちは初めて食べるサメに、「美味しかった」「予想していたよりも臭みがなく淡白」といった感想を話してくれました。

午後からは宮古総合実業高校の生徒によるプロジェクトの概要説明を受け、サメを課題から資源へと活用する取り組みについて学びました。

また、別のグループは、宮古島の海岸へ流れ着く漂着ゴミ問題について学び、パイナガマビーチにてビーチクリーンを行いました。

それぞれの体験終了後、合同交流会にて生徒たち全員に理想通貨が配布されました。

参加した鶴ヶ島清風高校の生徒たちは、「宮古島の自然を肌で感じる貴重な体験になった」と感想を述べています。
同行した先生方も、生徒主体で企画・運営する宮古総合実業高校の取り組みに感銘を受け、
「なかなかできない体験をさせてもらい感謝している。」と語ってくださいました。
海のない埼玉県から来た生徒たちにとって、宮古島での体験は特に新鮮で、貴重な学びの機会となったようです。

そして、埼玉県に帰った鶴ヶ島清風高校の生徒たちは、現在この体験をまとめた動画を制作中とのことです!

鶴ヶ島清風高校では、今回の宮古島での学びを活かし、「誰に、どのような思いになってほしいか」という視点を大切にしながら、島の魅力や抱える課題を伝える動画制作に取り組んでいます。
単なる体験の記録ではなく、感じたことや気づきを“未来へ届ける学び”として形にしようと生徒たちは活動しております。

現在制作中の動画は、埼玉県教育委員会が主催する「探究活動生徒発表会」にて、代表として発表される予定です。
宮古島で得た学びを自分たちの言葉と表現で伝える、まさに大きな挑戦の機会となっています。

とコメントを頂きました。

今回の体験ツアーは、単なる修学旅行のアクティビティや学校同士の交流にとどまらず、地域の方々、漁協、自然環境、伝統文化とのつながりを生むものでした。
両校の生徒たちにとって、この体験は「学びの広がり」と「地域への理解」を深める貴重な機会となったはずです。

生徒たちの学びは、島の自然や文化を大切に守り育てる次世代の担い手としての成長につながり、地域全体の活力や持続可能な暮らしにも直結します。
宮古島の海、島の人々、そして生徒たちの笑顔が交わるこの取り組みは、まさに「地域と学びがつながる場」の象徴と言えるのではないか、と感じました。