Message from ecoislandエコアイランド通信
「しまさんにしましょう」宮古島の地産地消を広げる市民運動

こども記者が行く!アロエベラ農園を探検
宮古島市が取り組む地産地消の取り組み「しまさんにしましょう」の一環として、島の子どもたちが記者となり生産者さんを訪ねて取材し、「しまさんやらびしんぶん」を作るプロジェクトが始まったと聞き、取材先のアロエベラ農園「アロハス」さんに同行してきました。
「しまさんやらびしんぶん」のやらび記者、あお君とましろちゃんは、アロエベラの栽培から加工、試食まで、様々な体験を通して学びながら取材を進めます!
「しまさんにしましょう」とは?
「しまさん(島産)にしましょう(島消)」とは、島ならではのものを大切にしながら暮らすアクションの合言葉です。
宮古島市では、市民による「しまさんにしましょう」の活動を広げ、地産地消を推進する市民運動へと発展させることを目指し、事務局を設けて支援する仕組みを整えています。

まずは、広大なアロエベラ畑へ
太陽の光を浴びて力強く育つアロエベラを前に目を輝かせ、実際にアロエベラに触れ、その感触を確かめたり、根っこの様子や土の状態を観察したり、五感をフル活用してアロエベラを徹底的に取材!!

生産者さんにインタビュー!アロエベラの秘密に迫る
「アロエベラは何の仲間?」「1年間でどれくらい作っているの?」 子供たちは、次々と質問を投げかけ、生産者さんからアロエベラの秘密を聞き出していました。
アロエベラはユリ科の植物で、ニンニクの仲間であること、こちらの農園では1年間で約2500株ものアロエベラを栽培していること、収穫されたアロエベラは加工され、県外に出荷されていることなどを学び、 アロエベラの生産現場への理解を深めていました。

アロエベラ料理に挑戦!包丁さばきもプロ級!?
取材班は、収穫したアロエベラの葉を使って、アロエベラ料理にも挑戦!
生産者さんの指導のもと、包丁を使ってアロエベラの葉を上手に切り、醤油やカルピスで味付けをして試食しました。
「おいしい!」「ちょっと苦い…」 子供たちは、自分たちで収穫したアロエベラに様々な感想を述べていました。

今回の取材を通して、子供たちはアロエベラについて多くのことを学びました。
アロエベラの葉を切った時に出る液には、たくさんの栄養が含まれていること、アロエベラのトゲは動物から身を守るために進化したものであることなど、 新しい発見に目を丸くしていました。
やらび記者の二人はこの取材で得た貴重な体験や学びを、こども新聞にまとめます。

やらび記者の二人が作成した「しまさんやらびしんぶん」は、2月24日に開催された「annaフェス×しまさんマルシェ」のイベント内で展示されました!!

フェスではアロハスさんはアロエベラの鉢植え体験ワークショップを行っていました。

循環型の地域社会を目指して
宮古島の農地面積は全体の半分以上を占め、約10人に1〜2人が農家です。
しかし、近年は安くて便利なものに押され、現在の宮古島の地産地消の割合はわずか2割ほど。
島で育てられた食べ物のほとんどが島外へ出荷され、私たちは外から入ってきた食材を主に食べるようになっています。
地元で食材を調達できるようになることで、
・台風などの災害時にも食べ物の供給が途絶えにくい
・伝統的な郷土料理を守ることができる
・地域内でお金が回り、経済が活性化する
・輸送にかかるエネルギーを削減し、環境負荷を減らせる
これは宮古島だけでなく、地球全体にとっても大切な循環のテーマです。
宮古島の自然や生き物たちと気持ちよくつながる暮らしの中で、地産地消のヒントがたくさん見えてきます。
「しまさんにしましょう」
この言葉を胸に、今日からできることを始めてみましょう!
島産島消の市民運動 応援サイトしまさんにしましょうホームページ
https://shimasanfriends385.studio.site
しまさんにしましょうinstagramアカウント