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宮古島環境クラブ、沖縄都市緑化祭で表彰!自然と共生する緑化活動
公式サイトでもおなじみの宮古島環境クラブ(MEC)下地邦輝さんが、令和6年度亜熱帯緑化事例発表会にて「マングローブとその後背地植物を用いた宮古島の水辺緑化」について発表しました。
この取り組みが高く評価され、2024年10月18日の沖縄都市緑化祭にて表彰されました。
下地さんが、長年取り組んできた環境保全活動が認められた結果となりました。
環境クラブの活動内容としては下記3つです。
1.添道サガリバナ群生地
2001年に行われた県営「西原東部地区農地基盤整備事業」の一環として、赤土流出を防ぐための沈砂地(水路)が整備されました。この整備に合わせて、遊歩道沿いにサガリバナの並木が造成され、現在では幻想的な花の風景が見られる観光スポットとなっています。
サガリバナは、短い一夜限りの花で知られ、その儚さが訪れる人々に深い印象を与えます。
2.与那覇湾(川満ウブカー&漁港、サニツ浜東海岸)
川満ウブカー&漁港のマングローブは1993年頃、旧下地町が建設。漁港では護岸に「マングローブテラス」を造成し、ヤエヤマヒルギを帯状に植えることで、生物多様性の向上と防災機能を強化しています。また、2009年から2010年にかけて、サニツ浜東海岸でヒルギダマシが植樹されました。
このエリアは2012年にラムサール条約登録湿地となり、貴重な生態系の保護地として国内外から注目を集めています。
3.ヤーバルやすらぎの森(森林公園)
ヤーバルやすらぎの森は、旧下地町が造成した森林公園ですが、かつての松林が害虫被害で枯死したため、現在はタブノキを中心とする林への遷移が進行中です。園内ではイヌマキやテリハボクも植樹され、地域の防災拠点として活用できる広場も設置されています。また、池周辺にはサガリバナが植えられ、ケミズキンバイが水面を彩るなど、自然と調和した空間が広がっています。
この森は、人々に憩いを提供するだけでなく、災害時の避難所としての機能も備えています。
宮古島環境クラブのこうした活動は、島の自然と共生する持続可能な社会の実現を目指した素晴らしい活動といえるのではないでしょうか。
マングローブやサガリバナなどの在来種を用いた緑化活動は、生態系の回復だけでなく、災害への備えにも寄与しています。これらの取り組みは地域の人々の暮らしを支え、観光資源としても役立っています。
これからも環境保全を通じて、宮古島の豊かな自然と文化を未来につなぐための活動を続けていってくれることを期待しています!