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2020.08.17
お知らせ

宮古島から未来の起業家が誕生?!高校生ビジネスプラングランプリについて

沖縄公庫さんが取り組んでいる「高校生ビジネスプラン・グランプリ」

出張授業もされているそうなので、沖縄公庫宮古島支店さんと沖縄宮古総合実業高校さんを訪ね、どのような取組なのか取材してきました!

「高校生ビジネスプラン・グランプリ」の出張授業の内容は、

「ビジネスアイデアの発想 ビジネスプランの考え方」を使い講義した後、グループに分かれてアイデアを出し合うというものです。

その中でも、

・「農業版の人材派遣」(人材不足の農家を助けるため&農業を学習する生徒の現場実習)

・「格安思い出作りインスタ映えの旅」(高校生をターゲットにしたプラン。離島の高校生は卒業後に島を離れる生徒が多いので、その生徒たち向けた格安プランを提供する。購買意欲をひきたてることを授業で学んだので価格は7980円に設定。)

は、新聞記事にも取り上げられました!

このプランは、商業科の生徒さんのアイディアだそうで、さすがアイディアが豊富だなと感心しました。

 

出張授業を通して、高校生たちの反応はいかがだったのかを聞いてみました。

「いきなりビジネスプランを考えてといわれて、とまどいもあったと思いますが、講義を含めて2時間程度の短い時間で、グループ毎にアイデアを出したのは高校生の瞬発力、柔軟性を感じました。」

普段考えることのない内容について考えたため、「頭が疲れた」という感想もあったようですが、その経験が刺激となり、「この前出したプランは今後どうなるの?」「もっと話を具体的に進めていきたい」などの意見を出す生徒もいたそうです!

新しい視点をもつよい機会となったようですね。

 

沖縄宮古総合実業高校の生物生産科の安座間先生によると、

これまでは、授業でアイデアを出し合うことや考えをまとめ合う授業展開が行えていない状況だったそうですが、

2時間の出張授業を通して、学校だけではなく、外部からの力を借りて生徒の力を伸ばすことができてよかったとお話してくれました。

 

また、グループワークでは、

「ターゲット」を考える ⇒ 「商品・サービス」を考える ⇒ 「販売方法」と「経営資源」を考える

など、実際に社会で実施しているような内容を体験し、互いに考え方の良さを知ること、コミュニケーションの大切さを実感できたようです。

 

「起業家」というと少し大げさですが、「創業者」、「新規開業者」という点においては、若いうちにどのような力をつけておくのが大切なのでしょうか?

沖縄公庫宮古支店の桑江さんにお話しして頂いたことがとても印象的だったので、そのままご紹介させてください。

 

「長期にわたって持続的に事業を発展成長されている方の特徴として、社会や地域への貢献の意識など、いわゆる志が高い方が多い印象があります。

事業には今回のコロナ災禍のように、自分ではどうしようもないアクシデントに見舞われることが有りますが、

そういった場合にも自分さえ良ければという発想では無く、長い目でみることが出来る事業者は成功する確率が高いと思います。

“損して得取れ”、“売り手よし、買い手よし、世間よし”という三方よしという言葉も有ります。

つまり経済というものは自分ひとりでは成り立たず、全てがすべてに影響を与えていくので、自分さえ良ければという考えでは商売、事業は長続きしないということだと思います。」

さらに、

「“先行きが不透明で前例が無い答えのない時代”を生き抜くためには、積極的に自ら問題を提起する能力が必要ともいわれています。

その力を身につけるために、“感性を磨く、美意識を磨く”といったところが大切ではないかと思います。」と。

 

そういう意味では、宮古島の美しい自然に囲まれた地元の学生たちはとても恵まれていますね!

勉強以外にも、どんどん外に出て宮古ならではの学びを十分体験していってほしいと思います。

 

今年で担当して3回目になる安座間先生ですが、毎年様々なアイデアが出てきて飽きることがありません、とお話されていました。

出張授業後は、授業での発言が具体的になったり、「アイデアを出し実現性について検討し、小さなことでも実現させよう」とする意識が芽生えた・・・など、

前向きな変化が見られたそうです。

学生さん発信のビジネスアイデアが島を盛り上げる日も近いかもしれませんね!

 

沖縄公庫さん、安座間先生、お忙しいところ取材対応していただきありがとうございました!