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Message from ecoislandエコアイランド通信

2020.08.28
お知らせ

絶滅危惧種のレア生物!固有種・ミヤコカナヘビに会える出前講座

7月11日(土)に子育て支援センター・みーやで、幼児や小学生向けの「ミヤコカナヘビ保全の普及啓発に関する出前授業」が開催されました!

当日は貴重な「ミヤコカナヘビ」に会える、という事と、私たち大人にも非常に興味深い内容だったので当日の様子をお届けします♪

 

みなさんは「ミヤコカナヘビ」を知っていますか?

宮古島にしかいない緑色のトカゲで、絶滅危惧種として指定を受けています。

昔は、家の周りでも見られたそうですが、今は数が減少していてなかなか見ることはできません。

昨年、宮古高校科学部の生徒らによる市内に住む方を対象にした調査研究では、ミヤコカナヘビの存在があまり知られていないことが分かり、その事を今年の「エコの島コンテスト」 で発表されました。

これを受け、 高校生らの研究指導に携わっていただいた琉球大学の戸田教授と琉球大学院生の安里氏を講師に招き、 小学生を対象とした出前授業が行われました。

出前授業の中では、ミヤコカナヘビの生態について子供にもわかりやすくお話していただき、専門的な立場からの貴重なお話を聞くことができました。

 

ミヤコカナヘビへの知識を深めたところで、いよいよ主役の登場!

子供達が座っているテーブルへミヤコカナヘビが入れられた虫かごが置かれました。

始めてみる姿に子供達は興味津々の様子。

今回は、特別に環境省の許可を得て生きた個体を展示しているとのことで、なお貴重な機会となりました。

 

ミヤコカナヘビが減少している原因についてNPO法人どうぶつたちの病院沖縄の才木さんに聞いたお話によると、

・開発によって住むところが減っている。

・外来種の(イタチやネコ、クジャク)に食べられてしまう。

・農薬の使用。

・密猟者の存在。

以上の点が考えられるそうです。全ての理由が人間に起因することだと思うと残念な気分になりますが、ミヤコカナヘビを守るのも人間が起点となっている点に才木さん達の取組を応援したくなりました。

 

今回の出前講座では、ミヤコカナヘビを観察しながらのお絵かき時間や、初お披露目の「ミヤコカナヘビすごろく」など遊びながら学べるイベントもあり、参加した子供達はとても楽しんでいる様子でした。

講座の終わりには、ミヤコカナヘビが描かれた理想通貨の5Mが進呈されました。

以上、ミヤコカナヘビへの理解と保全への意識が高まった今回のイベントについてのご紹介でした。

また、このような機会がありましたらリポートさせていただきます!!