Message from ecoislandエコアイランド通信
withコロナ時代のお店のあり方「火神・さんご家」
新型コロナウイルスの対策として、宮古島の飲食店ではどのような対策を行っているのか?
今回は、「他の店舗さんの対策の参考になれば」というご厚意もあり、さんご家さんと火神さんにお話を伺うことが出来ました!
先日県をまたぐ移動が解除されましたが、コロナ第2波、3波が心配される方もいらっしゃると思います。
しばらくは油断できませんよね。
そんな中で島民の皆さん、観光客の皆さんが安心して飲食を楽しめるよう、
様々な対策を行っておられたので、ご紹介致します。
Q1・さんご家さん、火神さんでは、具体的にどのような新型コロナ対策を行っているのですか?
まず、入り口での消毒です。
さんご家の入口を入ってすぐにところに、消毒液と対策内容についてポスターを作って掲示しています。
席と席との距離感が近いところは分厚いビニールのパーテーションで区切り、飛沫対策をしています。
また、同じお客さん同士で仕切りがあるのは違和感があるので、そこは区切っていません。
以前は、スタッフが注文をお取りしていたのですが、
今回のコロナ対策で、セルフオーダーできるよう端末を各テーブルに設置しました。
レジはパーテーションで囲み、お支払いの受け渡しが出来るよう小窓を設けました。
支払いはカードも可能。
現金などの受け渡しは直接手で受け取るのでは無く、トレーにのせて受け渡しをしています。
さんご家でほかに行っている対策は、以下になります。
- テーブルは普段はテーブルの塗装を取らないようにしつつ綺麗にするように中性洗剤を使って吹いていたが、今はアルコールでお客さんが入れ替わるごとに拭いている
- オーダーで使う端末もお客様が入れ替わるごとにアルコール消毒
- トイレは一営業につき2回掃除
- トイレ等のドアノブは営業前に一回。営業中に2回アルコール消毒
- お客様へのマスク着用のお願い(ご協力いただくのはなかなか難しいのですが)
- スタッフのマスク着用はお客さんの2メートル以内の範囲内に行くときはマスク着用。(厨房もマスクをするようにしてはいるが、あまりにも暑いので、様子を見ながら今後はどうするか検討中。)
- お通しはサラダバーだったのですが、1つ1つ小鉢に盛る普通のお通しに変更。
火神では、さんご家と同じような対策を行っていますが、
もともと半個室で仕切りがあるのでパーテーションはありません。
通路側は暖簾を垂らして仕切りが出来るようになっています。
セルフオーダーできる端末は、コロナ以前から各テーブルに設置していたので、こちらも変化はありません。
さんご家と同様、カードも可能。
現金などの受け渡しは直接手で受け取るのでは無く、トレーにのせて受け渡ししています。
ほかに行っている具体的な対策は、以下になります。
- 自粛期間中は焼肉のタレをお客様入れ替えのたびに入れ替えしていた。
今はそのままにしているが、今後の状況によっては自粛期間中のような対策をとるかもしれない。 - 普段はお箸は洗って使いまわしていたが、今は割り箸を使用している。
Q2・パーテーションなどはすべて自分たちで作られたのですか?
自粛期間で時間ができたので、その際に、スタッフでDIYしました。
さんご家のビニールのパーテーショーンをぶら下げる為の木の骨組みは店内の柱と同じ色のペンキで塗り、店内に馴染むようにしてあります。
居酒屋は人とのふれあいを楽しむ場なので、仕切りを作ったり、スタッフとお客さんとの距離をとるなどの対策は
居酒屋ならではの風情も無くしてしまうのではと思い、迷ったのですが、今は感染対策が優先だと考え、取り組んでいます。
Q3・今回の新型コロナと飲食店との関係をどうお考えですか?
もともと飲食業界での感染症対策として、ノロウイルス対策を行っています。
対策内容としては、今の新型コロナウイルスの対策とほとんど一緒です。ノロの場合、飛沫の対策は必要ないですが・・・
コロナの場合は必要、といった違いはありますが。
コロナ対策を徹底することで、風邪やインフルエンザのような流行も大幅に減るのではと思っています。
食中毒の予防にもなります。
感染症対策、食中毒対策を見直すよいきっかけになったと感じています。
Q4・今後は、今行っている対策以外にどのような対策をお考えですか?
お店のスタッフで話し合ってコロナ対策をしていたのですが、地域で対策をしていないと「対策の印象が弱い」という結論に。
今は更に宮古島調理師会と宮古島社交飲食業組合合同で作成した、コロナ対策のガイドラインを作成し、それに沿って取り組んでいます。
また、お店の入り口にそのガイドラインを掲載し、お客様にも見ていただるように工夫しています。
また、宮古島観光協会さんが飲食店向け、ホテル向けなど、分けてガイドラインを作成しました。
そのガイドラインに沿って感染対策に取り組んでいるお店にはステッカーを配布し、対策していることが一目でわかるような取り組みが進んでいます。
▲火神のスタッフさん、ご協力ありがとうございました。
さんご家さんも、火神さんも、新型コロナの影響を止めるためしっかりとした対策を考え、お客様が安心して飲食を楽しめるようにと様々な工夫をされていました。
今までの店員さんが注文を取りに行くシステムから、セルフオーダーできる端末に変える、という対策は今後は他のお店でも導入が進むかもしれません。
飲食店では、人と人とのつながり、店員さんとお客さんとのコミュニケーションも楽しみの一つですが、
今回の新型コロナでは、それ以上に「飲食店の在り方」について考えさせられます。
今後もしばらくは警戒が必要ですが、対策してくれているお店には安心して足を運びましょう。
わたしたちも、マスクの着用、手の消毒を徹底して飲食を楽しむようにしましょう!
お忙しいところ取材協力ありがとうございました。