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Message from ecoislandエコアイランド通信

2020.07.01
お知らせ

地域を繋ぐフードバンク〜しまとうふさんの取り組み〜

 

前回、お伝えした社協さんの取り組みフードバンク事業「んまんま」の取材の際にフードバンクへ参加されている事業者さんを伺うと

最初に挙げられたのが「しまとうふさん」

是非とも直接お話をお聞きし支援活動に参加される立場の方はどう感じているのか、また、この活動がより広まる為のヒントが見つかればと思い取材に行ってきました!

 

【インタビューにご協力いただいた「筒井さん」「長濱さん」】

 


 

Q1・フードバンクに企業として参加しようと思ったきっかけは何ですか?

最初社協さんからお話をいただいたのですが、うちは生ものの食品のロスなので、フードバンクの活動は参加が厳しいかなと思い、そのままになってしまっていたんです。

ですがある日、とあるお店にスタッフ同士で食事しに行った際に、お店が混んでいて相席になったんですが、その相席した方がたまたま社協のフードバンク担当の方で、話をしていく中で、家庭に余っている食材を集めての提供ならできそうだと感じ、その時をきっかけに後日きちんとお話をさせてもらい、活動に取り組む事になりました。

今でもすごいタイミングだな、面白いな、と感じています。

 

Q2・会社でどんな風に呼びかけをして食品を集めていますか?

チラシにしてスタッフに呼びかけをして各家庭に余っている食品あったら持ってきて、と呼びかけました。

そして会社の事務所内に食品を集めるためのダンボールを用意し、そこに持ち寄った食品を置いておいてもらうようにしました。


【最初に寄付をした際に集まった食品】

 

Q3・取り組む中で感じることは?

初めて食品の寄付に社協さんへ届けて、また2回目以降寄付に行った際に、
社協さんを通じて食品を喜んでもらってくれたよ、というような寄付の先の反応を知ることができました。

その時に繋がりを感じることができ、「やってよかった」と感じることが出来ました。

たまたま私たちは今、食べ物に困ることなく生活できていますが、タイミングや何かの事情で食べる事に困っている方も居るんだという事をより身近こととして考えるキッカケになりました。

 

Q4・取り組む中で会社の中での効果や変化はありますか?もしあれば教えてください

普段の買い物の際に食品が残らないように意識するようになり、無駄な買い物が減りました。また、家庭にある食品を見直すようになりました。また、食品を受け取る人の健康が気になりますね。やはり缶詰やカップ麺、ポテトチップスなどがどうしても多く集まるので、、。

 

Q5・この取り組みが宮古島で広がる為にはどうしたら良いでしょうか?特に企業参加が宮古島では難しいと社協から聞いたのですが、しまどうふさんはどう考えますか?

生ものも寄付できるようになったらもっと集まるかと思います。ですが、もっとハードルが上がるかと思うので、子ども食堂のように月に一回でも食事に困っている人が食べに行ける食堂を開いたら良いのではないかと思います。

その形でしたらうちも、お豆腐のカタチが崩れてしまって販売に出すのは難しいものを提供できたり、宮古島の農家さんも野菜のカタチで販売は厳しいものなどたくさんある思うので、野菜も集まったらケアできるのではないかと思います。とは言ってもなかなか新しい仕組みをつくることは大変なことだと思いますが。。。

一度、子ども食堂「みゃーくがに食堂」さんへ、うちの販売規格外のお豆腐を寄付させていただいたことはあります。

普段の規格外のものはスタッフが持ち帰ったりしていますが、1日50丁ほど規格外のお豆腐が出ることもあるので、もっと有効なカタチで生かせたら良いなと思っています。

今の仕組みで増えていくには、やはり口コミやメディアで周知されることでしょうか。

私たちも新聞でフードバンクで食品の寄付の際に、新聞で取り上げていただいて、その頃は配達の際などに新聞見たよ、と声かけられ得ることが多かったです。

その中で話をした「ねまかかまぼこ」さんも、フードバンクに参加されたそうです。

 

Q6・今後会社でどう関わっていきたいと考えていますか?

気を張りすぎず、負担なく関われる範囲で参加していきたいです。

数ヶ月に一回、そろそろ集まるかな?と思うタイミングで社内で声かけし、集まった食品を寄付させていただけたらと思います。

そしてもし、生ものの有効な活用先や活用できる仕組みなどがあれば、販売規格外のお豆腐を寄付なり出来たらと思っています。

 

 


 


 

しまとうふさんは、生ものを扱う会社であるにも関わらず、積極的にフードバンクに協力されています・・・!

お話の中にもありましたが、生ものの寄付もできるとさらに活動の幅が広がりそうな予感。

こども食堂のように、規格外の野菜や豆腐などを活用する場づくりが今後も求められそうです。

フードバンクのプログラムに参加できそうな事業者、ぜひお問い合わせください!

しまとうふさん、取材のご協力本当にありがとうございました!