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Message from ecoislandエコアイランド通信

2020.06.16
お知らせ

たった一人で始めた地域清掃が起こした素敵な循環「福里快適づくり」

「城辺で始まった地域清掃が今、すごく素敵な循環をしているらしい。」

そんな噂を聞きつけ、地域清掃活動団体「福里快適づくり」の発起人である砂川丈見さんにお話を伺ってきました!

 

地域清掃を始めたのは昨年の9月。

きっかけは経営されているカフェの近くの道路にポイ捨てゴミが多かったことでした。ゴミは空き缶やペットボトル、たばこの吸い殻、食べかけのお弁当・・・など様々。

学校に通う子供たちの通学路でもあったので、週に2回ほどの頻度で、できるところから少しずつ始めていったそうです。

 

ゴミを拾うことはもちろんですが、清潔で人が歩きたくなるような道になるように、道路沿いの雑草を取ったり、お花を植える活動もされています。


▲道路脇に植えられたお花。思わずほっこり。

 

一人で始めた活動でしたが、それを知ったお知り合いの方やお店の常連さん、砂川さんがSNSで発信された地域清掃の様子を見た方から声がかかり、一緒に清掃をするようになったとの事。

こうして輪が広がっていくのは、すごく嬉しいですよね。


▲この日は近くで民泊を営む方が参加。SNSを通じて活動を知ったそうです。

 

こういった活動を通して、実際に以前よりポイ捨てが減り、道を歩く人が増える、といった効果が徐々に現れはじめたそう。そしてそれよりも驚いたのが、きれいになっていく道を見て、地元の方が自分の庭も手を入れてみよう、と庭をきれいにし始めたり、そこから苗を分けてくれたり、と自分たちが清掃した場所以外から地域が若返ってくような感覚があった、ということだったそうです。

また、雑草で隠れていてた側溝のつまりや、側溝がない場所に気づくことになり、通学路の子どもたちが落ちないように市に連絡して即座に対応してもらったり、と官民での連携がとれたのも良かった、との事。

これらは砂川さんが、もともとお店で掲げていた「農村を便利で快適に」というテーマにも沿うもので、放っておくと廃れてしまうものも、手を入れることで若返っていく、そんなことを改めて実感した、とお話してくださいました。


▲新しく取り付けられた側溝

 

もう一つ、嬉しかったのは清掃活動に子ども達が参加してくれた時の事。

子ども達が道路沿いで一生懸命作業をしていると、通りがかった地元の方が車を停めて褒めてくれたり、その場で一緒に参加してくれる、という事があったそうです。

子どもたちはそれが嬉しくて、大人たちは子どもの姿に心を打たれて、それぞれ地元への思いや心の在り方が変わっていけば、こんなに素敵な事はないですよね。

 


▲今回参加されていた皆さん。清掃活動の必須アイテム達と作業後に笑顔で1枚。

 

今後も清掃活動を続けていくほか、子供達の地元への思いやりを育むような活動やポイ捨てを減らすために企業と連携した地域の環境美化活動も検討しているとの事です。

 

今回参加させていただいて思ったのは、小さなことをコツコツ続けて行動していく事、そしてそれをきちんと発信していく事、の大切さでした。
簡単な事のようで、実はとても難しいこの二つを実直に行ってきたからこそ、沢山の人の心を動かす活動になっているのではないでしょうか。

これからの城辺福里地域に要注目ですね!!「福里快適づくり」の皆さん、取材のご協力ありがとうございました♪