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Message from ecoislandエコアイランド通信

2020.06.19
お知らせ

もう始まっている!?宮古島の地球温暖化

宮古島市の気象台では、「地球温暖化はもう始まっています!宮古島の気候変化と将来予測」が発表されています。

宮古島の地球温暖化がすすんでいる・・・ということは、私たちの生活にどのような影響が出るのか?将来の宮古島はどうなるのか?私たちは何を気を付けていったらいいのか?を知るため、沖縄気象台の地球環境海洋課・川原さんにお話を伺いました!


 

Q1.地球温暖化がこのまますすむと、宮古島地方へはどのような影響があるのでしょうか。

温暖化対策がこのまま積極的に取られない、という予定での話になります。

20世紀末に比べて、21世紀末では平均気温がかなり上昇する、といわれています。
実は、現在も進行していて宮古島でも、平均気温が100年あたり約1.4℃の割合で上昇しており、日最高気温や日最低気温も、同様に上昇しています。

 

 

Q2.全国と比べて宮古島はどのような変化があるのか?

沖縄の猛暑日は今まではほとんどなかったんです。

年間0.1日ほどの日数しかなく、ほぼないと言えるほどだったのですが、将来は猛暑日が63日に増えるといわれています。年間、2か月間は猛暑日が続くということになりますね。

宮古島は特に湿度が高い地域なので、気温も上がって蒸し暑くなると、体調不良を起こすなど体によくない影響もでてくる可能性があります。

さらに、今までは見られなかった害虫が気温の変化によって定着してくる可能性もあります。
そうなると、被害を受けるのは農業。
また、伝染病が流行る可能性もでてきます。

他にも、海水温の上昇でサンゴの白化、もずく産業も難しくなったり、マンゴーなど南の島のフルーツが実らなくなる、といった被害も考えられます。

 

 

Q3.なぜ、地球温暖化によって、大雨の回数や雨の降らない日が増えるのでしょうか?

まず、温暖化がすすむと雲ができにくくなるんです。
気温が上昇すると、空気中の水分が霧や雲になるので、雨が降りにくくなります。

「大雨の回数が増える」に関しては、スポンジをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

雲が発達すると、水を含んだスポンジのような状態になります。
たっぷり水を含んだスポンジを一気に絞ると、水が一気にでてきますよね。
これが「大雨」が降るメカニズムです。

そのため、雨が降らない日が続いたり、いきなり大雨が降ったり、というような日が多くなるのです。
将来的には、宮古島の雨が降る日は、現在より10日少なくなるといわれています。

 

Q4. ひとりひとりがどのようなことに気を付けていくといいのでしょうか。

個人で気をつけられることは、

なるべく電気エネルギーを使わない
レジ袋をやめてマイバッグにする
・プラスチックを減らす
・ゴミを出さない
・使い捨てのものを使わない
・大切にものを使う

など、ひとりひとりが意識をもって、暮らしのなかに取り入れていくことが大切です。

「チリも積もれば山となる」ですからね。

とはいえ、いきなりこんな取り組みを強要しても意味がないんです。


今回のコロナのロックダウン後のように、いきなり自粛生活を強いられるといった状況に置かれると強いストレスを感じますよね。そうなると、長くは続かない。

これと一緒で、少しずつ「くらしに取り入れていく」といった活動が必要だと感じています。