千年先の、未来へ。

エコアイランド宮古島公式サイト

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Message from ecoislandエコアイランド通信

2021.01.04
お知らせ

謹賀新年:島の宝「希少動植物」を守るために

エコアイランド宮古島公式サイトをご覧のみなさま、明けましておめでとうございます。

今年も、本サイトをよろしくお願い申し上げます。

 

沖縄の島々には、多くの固有種が生息しています。

その中でも宮古島には、独自の生き物がたくさん住んでいるのですが、その成り立ちや生き物の渡来については、まだまだ分からないことが多い不思議な島なのです。

宮古島の生物たちは、島の成り立ちや生き物の進化の過程のなかで作り上げられてきた大切な地球の財産です。

この大切な宮古島の自然を後世に引き継いでいくために、私たちができることはなんでしょうか。

「生物多様性」という言葉を最近、よく聞きます。

生物多様性とは、地域ごとにみられるすべての生き物たちとのつながりのことです。

地球上の生き物は、40億年という長い時間の中でさまざまな環境の中で進化してきました。

宮古島の生物多様性を守るためには、残された自然環境を変えることなくこれから先の未来につなげていくことが何より大切です。

宮古島に住む希少動植物は、コウノトリ、キンバト、ミヤコカナヘビ、クロツラヘラサギ、ハヤブサ、ミヤコヒバァ、ミヤコオキナワギセル、ミヤコサワガニ、ホソバフジボグサの9種が指定されています。

これらの種はいつ絶滅してもおかしくなく、「種の保存法」という法律により守られています。

条例で捕獲を禁止されているヤシガニも有名です。

 

そして、これらの希少動植物の生存を脅かしている大きな原因のひとつが「外来種」です。

長い時間をかけて築きあげられた島の生態系に、それまでいなかった「外来種」が入り込むことで生態系が乱され、場合によっては絶滅してしまう種も出てくる可能性があります。

 

すでに宮古島でも対策として呼びかけが行われ始めていて、こんなポスターの配布が始まっています。

インパクトのあるビジュアル^^;

「その行為、違法です!」と大きく書かれており、希少な野生動植物の持ち出しは違法だということを啓蒙しています。

 

希少動植物を守っていくためには外来種を「持ち込まない・捨てない・広げない」ことがとても重要になります。

宮古島市でも様々な対策を行っており、イタチ対策では伊良部島にワナを300ヵ所かけたり、どのようなワナを仕掛けるのが有効か・・・など試行錯誤を繰り返しているそうです。

 

では、そんな希少動植物を守るために私たちが日常からできることはないか、市の担当課である環境衛生課の守武さんにお伺いしました。

「まずはペットの面倒をしっかりとみることが大切。」と守武さん。

ペットが野生にかえってしまい繁殖してしまうと、それこそ脅威になりかねません。

そういった教育を子どもにもしっかりとしていくことが重要ですね。

 

「生物多様性」を守ることは環境問題を守ることに直結します。

特に、森や海の環境は地球の気温や気候を安定させる大きな役割も果たしているのです。

生物多様性が乱れてしまうと、私たち人間の健康と暮らしにも大きな影響を及ぼしますから決して他人事ではありません。

新年から、少々固い話になってしまいましたが、

宮古島に住む私たちも、日常からできることから始めることで生態系を守り、豊かな島の自然がそのまま千年先まで続く。。。

新年に、そう願わずにいられません(^▽^)