Message from ecoislandエコアイランド通信
ネイチャーポジティブとは?自然と共に生きる未来へ
宮古島の海に広がる美しいサンゴ礁、豊かな森に息づく生き物たち。私たちが暮らし、訪れるこの島は、かけがえのない自然の恵みに支えられています。しかし今、その貴重な自然が危機に瀕しています。サンゴの白化、森林の減少、生き物たちの生息地の破壊。
こうした変化は、気候変動や開発による影響によって加速しており、このままでは宮古島の豊かな生態系が失われてしまうかもしれません…
このような問題を解決するために注目されているのが 「ネイチャーポジティブ(Nature Positive)」 という考え方です。これは、ただ自然を守るだけではなく、積極的に回復させ、より豊かな状態へと戻していく ことを目指すもの。宮古島の美しい海や森を未来へとつなぐために、今こそ行動が求められています!

地球全体で生物多様性の危機が進んでいる中、宮古島も例外ではありません。例えば、島の周囲を取り巻くサンゴ礁は、海水温の上昇や海洋汚染の影響で白化現象が進み、多くのサンゴが死滅しています。森林の開発も進み、かつて島に生息していた生き物たちが減少し、絶滅の危機に瀕している種もあります。
こうした自然の損失が進めば、漁業や農業への影響はもちろん、観光業や地域の暮らしにも大きなダメージを与えることになります。宮古島の豊かな自然は、単なる景観の美しさだけでなく、私たちの生活や経済を支える大切な資源でもあるのです。

宮古島では、サンゴの保全活動や森林再生の取り組みが進められています。地元の団体や研究機関が協力し、サンゴの植え付けや海洋保護区の設置を行い、自然環境の回復に努めています。また、観光業界でもエコツーリズムを推進し、環境に配慮したアクティビティや宿泊施設の導入が進んでいます。農業や漁業でも、持続可能な方法を取り入れる動きが広がっているのです。
そして日本全国や世界でも、ネイチャーポジティブの取り組みは広がっています。
日本では、都市部での河川の再自然化や、企業による工場周辺のビオトープ整備などが進められており、都市の中に生き物が戻り、生態系の回復が進んでいます。
世界では、ブラジルのアマゾン森林再生プロジェクトや、ヨーロッパの湿地帯の復元などが進められています。また、オーストラリアではグレートバリアリーフのサンゴ保全のために、ダイバーや研究者が協力し、傷ついたサンゴの移植や海洋ごみの除去を行っています。

ネイチャーポジティブの実現には、企業や行政の努力だけでなく、私たち一人ひとりの意識と行動が不可欠です。
宮古島の自然を守るために、まずは 「今できること」から始めてみませんか?サンゴに優しい日焼け止めを選ぶ、ゴミを持ち帰る、地元の自然を大切にする取り組みに参加する。こうした小さな行動の積み重ねが、未来の宮古島の姿を変えていきます。
また、普段の生活でも環境に配慮した商品を選んだり、資源を大切に使ったりすることが、生物多様性の回復につながります。企業の環境保護活動を応援することも、ネイチャーポジティブの流れを加速させる重要な一歩です。
私たちの手で守り、育てることで、宮古島の魅力が次の世代へと受け継がれていくでしょう。自然と共に生きる島の未来を、今ここからつくっていきましょう!