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Message from ecoislandエコアイランド通信

2023.11.14
特集記事

サメの観光資源化プロジェクトby宮古総合実業高校

 

SDGsやエコアイランド宮古島という言葉の普及とともに、大人だけでなく多くの子供たちも環境について、学び、考え、行動につなげています。

宮古総合実業高校では、SDGsという言葉が一般的に認知されるずっと以前から、「地下水保全そば!」などエコアイランド宮古島に資する取り組みをしてきたパイオニアです。

今回は、生徒達が自発的にマーケティングを学び、持続可能な観光とエコアイランド宮古島を両立させるための商品開発プロジェクトを進めていると聞き、さっそく取材に伺ってきました。

 

取材を始めると、同行された先生の出る幕はなく・・・

取材はすべて、生徒のみなさんが答えてくれました。

プロジェクトを自発的に進めている成果なのでしょう。不安な様子も一切見られずハキハキと話をしてくれました。

 

プロジェクト名は、『みゃーく SHARK プロジェクト』です。

推進している生徒のみなさんはこちらの7名です。

濱川 美鈴(はまがわ みすず)

長濱 瑠璃(ながはま るり)

大浦 妃芽華(おおうら ひめか)

佐久田 穂奈美(さくだ ほなみ)

NGUYEN THI PHUONG THAO(グエン ティ フォン タオ)

川滿 伊吹(かわみつ いぶき)

伊志嶺 美鈴(いしみね ちゅり)

 

概要について伺うと、「サメを宮古の観光資源にしようと考え、1年以上前から放課後や夏休みにメンバーで集まって計画を進めてきました。サメを選んだ理由は、宮古島の観光とSDGsの課題をどちらも達成できるものはなにかを考えていた時に、マリンレジャーにおけるサメ被害防止のための駆除のことを知りました。その時にサメを駆除するだけではなく、資源として利用できればと考えたからです。」と答えてくれました。

駆除されるサメを、逆に利用していこうとする発想の転換です。

 

資源化に向けて、具体的にはどのようなことを進めているのかを聞くと、

「大きく分けて4つ進めています。1つ目はサメ漁獲の同行、2つ目はサメの解体ショーの実施、3つ目はサメの刃をアクセサリーに加工・販売すること、そして4つ目に身をフライにして食してもらうことです。」

「はじめの課題は、サメを捕獲して観光資源にするための費用をどう捻出するかでした。これまで駆除に使われていた補助金では、捕獲したサメを使用して収益化することができなかったからです。そのため、別の補助金をさがし、新たに申請することで、サメを活用できる費用を確保しました。そのおかげで現在は、1つ目のテーマであるサメ漁獲の同行から、解体ショーのノベルティの検討、アクセサリーの試作、サメの身については、サメフライを元々提供していた池間食堂さんに協力頂いて、新しく理想通貨協力店に登録をするなど、多くの課題を進められています。」と教えてくれました。

サメを解体する所から、身だけでなく刃までを活かそうとするみなさん。捕獲した貴重なサメを余すことなく使いたいという信念が感じられました。

 

このプロジェクトは、沖縄県高等学校生徒商業研究発表会では優秀賞を、全国高等学校SPBアワードでも輝賞と数々の表彰をうけ、高く評価されています。

宮古島市で行われている観光感謝祭でも、一番の評価だったそうです!!!

 


▲サメフライを提供している池間食堂さん

次に、理想通貨協力店への参加依頼を池間食堂さんにした理由を聞くと、

「島の観光とSDGsの課題を両方解決できないかと考えて進めました。忙しい人も多くボランティアには参加できないような人やお店でも、理想通貨協力店として参加することで、エコな取り組みを応援できる。」と言います。

理想通貨への参加、ありがとうございます!

 

生徒から依頼を受けた池間食堂の奥原さんにもお話を伺うと、

「理想通貨のことは、よく分かっていなかった。子供達から説明してもらうことで理想通貨を理解できて、すぐに協力したいと思った。」と、次の世代を担う若い子供たちががんばる姿に、強く刺激をうけたようでした。

 


▲ジョーズフライ定食

池間食堂さんで想通貨を使って受けることが出来る特典はふたつです。

20M→ジョーズフライ定食のサメフライ1つ追加

50M→純黒糖ゼリー1つサービス

 

今回ご参加の池間食堂さんは、島の色公式サイトでもご紹介しています!

 

取材をした生徒のみなさんは、プロジェクトを始めてから、さらに島の環境について興味を持ち、夏休みにはビーチクリーンにも参加してくれたそうです。

観光と自然保護の両立を考えプロジェクトを進める高校生の活躍に、エコアイランド宮古島の未来は明るい!そう感じずにいられませんでした。

 

宮古総業実業高校のみなさま、池間食堂の奥原さま、お忙しい中取材にご協力頂きありがとうございました。