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2021.12.21
お知らせ

持続可能な養豚へ、宮古総合実業高校の挑戦!

 

去年より、沖縄本島では「豚熱」という豚の伝染病が流行し、沖縄本島のすべての豚に豚熱ワクチンが接種されました。

そのため、ワクチン未接種地域である宮古島への豚の移動ができなくなり、宮古島の養豚農家は、沖縄本島から種豚を導入することができなくなってしまいました(>_<)

「このままでは宮古島での養豚が続けられなくなってしまう(>_<)」

そんな養豚農家さんの相談をきっかけに、宮古総合実業高校での人工授精技術を活用した種豚生産プロジェクトが立ち上がりました!

「ピンチをチャンスに、持続可能な養豚へ」

この素晴らしいプロジェクトをご紹介するべく、宮古総合実業高校生物生産科の皆さんにお話しを伺ってきました!

 

▲宮古総合実業高校の農場内にある豚舎

 

どうせなら一時的な解決策ではなく、持続可能な養豚を実現していくための根本的な解決策にしたいと始まったのがこのプロジェクトです。

これまで種豚は島内生産できておらず、また、島内の養豚農家同士で種豚の導入を継続すると、親近交配が進んでしまうため、他の地域からの種豚導入が必要でした。

そこで、授業で学んだ「人工授精」の知識と技術を活用し、高品質な種豚を生産、島内での持続可能な養豚を目指すプロジェクトがスタートしました。

 

そして、JA養豚担当の方や宮古家畜保健衛生所のアドバイスを受けながら精液の購入先や品種を慎重に選定し、

今年5月に初の人工授精に挑んだものの、豚の発情兆候を判断できず、失敗・・・(>_<)

しかし、その失敗から学んだ経験をもとに、次の人工授精では、なんと2頭の妊娠に成功(*^▽^*)

無事、10月28日、30日にはかわいいベイビーが誕生しました!

 

また、生物生産科ではこのプロジェクトを沖縄県学校農業クラブ連盟大会で発表、最優秀賞を受賞されたそうです(≧▽≦)!

 

成熟し、種豚として出産できるようになるには、8~9か月必要なため、生徒さんたちのお世話は続きます。

今回は、豚の体調チェック、体重測定、発情チェック、分娩予定豚のチェックなどをしていきます。

▲子豚を体重測定するため、1匹ずつ体重計に追い込んでいきます!

 

▲まだ離乳したばかりで人に慣れていないため、ケガをさせないように慎重に行っていくそうです!

 

▲生物生産科2年生 上里琉翔さん(左)、大瀬良透也さん(右)、

去年から3年生と一緒に取り組んできたという上里さんと大瀬良さんは、今回のプロジェクトについて、

豚の発情を見分け、人工授精のタイミングをしっかりと合わせていくのが大変だったと話してくれました。

また、地域の課題と向き合う中で、専門的な知識・技術を習得することが目の前の課題の解決につながることを学んだそうです。

宮古島の持続可能な養豚の実現に向けて、さらなる期待が高まります!!

お忙しい中、ご対応頂いた城間朝輝先生、生徒の皆さん、本当にありがとうございました(*^_^*)!