Message from ecoislandエコアイランド通信
未来の大人たちへ!ローカルベースの取り組み!!
先日の第2回せんねんシネマでも取り上げましたが、世界的な課題でもあるマイクロプラスチック問題(※)。
国連でもSDGsの17の目標とそれらを達成するための具体的な169のターゲットの中で、以下の目標を掲げています。
※マイクロプラスチック問題・・・プラスチックが粉砕され、5mm以下の微細になったものをマイクロプラスチックといい、海洋生物の生態系の破壊など、さまざまな環境問題を引き起こしています。
そこで今回は宮古島で環境改善活動に取り組まれているリゾートホテル「LOCAL BASE(ローカルベース)」さんへ取材に伺ってきました。
LOCAL BASEさんでは、建築資材に再生素材を使用し、また太陽光発電や省エネ家電の利用など、自然にやさしい建築設計を心がけています。
▲廃材を利用したテーブル ▲足場板古材再利用フローリング
▲庭の散水などに活用する雨水タンク ▲節水型シャワーノズル
またカフェで使用している紙コップのふたを紙製にしたり、サトウキビ由来の自然に還りやすいストローを選定するなど、極力プラスチックの使用を控える努力を続けていらっしゃいます。
▲紙コップ、ストロー写真 ▲くば、竹歯ブラシ
株式会社ライテック代表取締役社長の廣田様と宮古島事業部の大島様にお話を伺いました!
<LOCAL BASEをOPENされたきっかけは?>
最初はウィンドサーフィンの協賛で来島する機会があり、次第に島の方と話すうちに、宮古島の現状を知り、何か環境問題に取り組む方たちのコミュニティづくりのお手伝いができないかと思うようになったのがきっかけです。そのため、場所も地域の方がより集まりやすいようにと、なるべく島の中心を選定しました。
<ご宿泊のお客様の反応は?>
・島外から宿泊に来られる方は、特にうちが環境に取り組んでいるからというよりは、ローカルベースのコンセプトである「宮古島(LOCAL)で、暮らすように(BASE)楽しむ。」ということで、木のぬくもりや癒しを求めて、ご宿泊される方が多いように思いますが、そんなお客様にも、うちへお泊り頂いたことをきっかけに、環境問題へ目を向けて頂くことができたらいいなと思っています。
<今後の取り組みについて>
環境問題などに取り組む地域の方が集まれるコミュニティの場を作っていきたいと思っています。具体的には、ビーチクリーン活動などで回収したゴミは砂がついているということで、現状ではほとんど可燃ごみとなってしまうのですが、この回収ゴミをLOCAL BASEに持ってきて細かく分別し、資源として再生できるものはなるべくリサイクルしていけるように取り組みたいです。
▲市内の小学生と一緒にクリーン活動に取り組み、回収したペットボトルを使って作った電気
また弊社では、特に漂着ゴミの多い宮古島東海岸を中心に定期的にゴミを回収する活動を続けていますが、環境問題については、私たちの世代だけでは、解決できない問題もたくさんあると思いますので、次世代を担う子供たちへの環境教育にも力を入れていきたいと考えています。
例えば、子供たちとビーチクリーン活動を行い、一緒に分別し、回収ゴミから鉛筆を作り、それをまた学校で使用してもらうなど、ただゴミを拾うだけでなく、拾ったゴミが鉛筆になるという「リサイクル」についても子供たちに実感として伝えていきたいです。
脱プラスチックなど環境に配慮した選択をするだけでなく、子供たちに向けて、環境教育を推進していくという未来を見据えたローカルベースさんの取り組みに、ただただ感服するばかり ( ゚Д゚)
今後の取り組みにもぜひ注目していきたいと思います!
▲廣田様(中央)、渡邉様(左)、大島様(右)
お忙しい中、取材にご協力頂き、ありがとうございました!!!!