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Message from ecoislandエコアイランド通信

2020.12.11
お知らせ

沖縄から、地球にやさしい活動を。SDGsに貢献する「JTA」の取り組み

沖縄発の企業である「JTA 日本トランスオーシャン航空」で、“機内で木のストローを提供する”という記事を拝見しました。

このほかにも様々なSDGsに関わる取り組みを行われているとの事で、そのさまざまな活動について知るべくJTA価値創造推進部の石田さんに取材させて頂きました!

 

JTAでは、「人」「地域社会」「環境」という3つの枠組みで様々な取り組みを行っています。

航空事業の枠を超えて、沖縄の地域社会に貢献したいという想いから始まった事業の1つが「木のストロー」です。

木のストローを提供したきっかけは、「沖縄の豊かな海を守っていきたい」という気持ちから。今、さまざまなところで「脱プラスチック」が提唱されていますが、海を汚す大きな要因となるプラスチックを減らしたい!、と始まった取り組みです。

さらにストローの素材に国産の木を使用することで森林保全、林業の活性化にも貢献できるという利点もあります。

海だけではなく「陸の豊かさを守る」という点で、切る必要がある木を切ることで災害を防いだり、木製のストローを取り入れることで、林業への貢献にもなる・・・というよい循環が生まれます。

航空会社で木製ストローを導入したのは世界でも例のないことでした。

木のストローを取り入れたのはビジネスマンの利用の多い那覇~福岡間で、期間限定の企画だったため、現在は、すべて紙ストローでの提供に切り替えています。

 

この取り組みについて石田さんは、

「木のストローは本数が限られていたため、限定のサービスとなってしまったという点は少し心残りです。
この取り組みを通してもっと多くのひとにJTAの取り組みや木のストローについて知ってもらいたかったという想いはあります。」とお話されていました。

 

それでも期間中、多くの方に知ってもらう機会を作ったことはとても大きな意義のある事ですよね!

JTAでは、「木のストロー」以外にも「沖縄の文化や自然を残したい」という想いから、SDGsに関わるさまざまな取り組みが行われています。

 

「紅型ヘッドレストカバー施策」

沖縄の伝統文化である紅型の作品を、1年を通じて鑑賞することができるように、ヘッドレストカバーを展開。

海中の艶やかな様子を描いたもののほか、 「竹」と「ふくら雀」が描かれた図柄、沖縄らしい「ブーゲンビリア」や“明るい未来”という意味をもつ「手毬」などの柄が描かれています。

 

「かりゆしウェア」

JTAでは、客室乗務員と地上接客部門に加えて運航乗務員用も、沖縄県内で縫製されたかりゆしウェアを着用。

かりゆしウェアの着用を通して、沖縄らしさを演出し、親しみや安心感を与えるとともにおもてなしの気持ちを添えて「沖縄の魅力」を発信しています。

 

「サンゴの有性生殖・サンゴ再生支援」

沖縄では、海水温の上昇によるサンゴの白化現象やオニヒトデの大量発生によるサンゴの減少が社会的な課題となっているのをご存じでしょうか?

JTAでは、一般社団法人水産土木建設技術センターと「有性生殖・サンゴ再生支援協議会」を2020年4月に設立、9月からスタートされたそうです。

今回の取り組みについて環境保全はもちろん、沖縄県の主要産業である「観光業」と「水産業」を活性化させ、地域社会の経済の発展にも期待しています。

協議会の活動に参加していただいている県内企業は6社、他企業とのパートナーシップの橋渡しやサンゴ保護の啓発活動にも積極的に支援を行っているそうです。

このように、沖縄が世界に誇れる美ら海・豊かな海を守れるよう課題解決に向け取り組まれています。

 

「世界自然遺産登録に向けた取り組み」

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の「世界自然遺産登録実現」に向けた活動を応援する取り組みの一環として、世界自然遺産登録応援商品「お散歩バッグ」、「お散歩トートバッグ」や、同地域に生息する動植物をデザインしたTシャツ「奄美・沖縄世界自然遺産登録応援Tシャツ MIRAI」、「お散歩ボトル」も販売。

ほかにも、世界自然遺産普及啓発事業の一環として沖縄県が実施した世界自然遺産号プロジェクト 図画コンクールで最優秀賞作品に選ばれた作品を飛行機にラッピングしたそうです。

 

「空手」

JTAでは、東京2020オリンピック競技大会から正式種目となる空手競技の発祥の地・沖縄を内外にPRすることを目的に、 2018年2月より特別デザイン機・空手ジェットを就航。

また2019年6月には、空手振興と認知向上を目的に、空手ジェット大型モデルプレーンを沖縄空手会館へ寄贈されたそうです。

 

「航空教室」

パイロット・CA・整備士との交流や本物の飛行機を間近に感じることができる、「航空教室」。

整備場の見学など、普段体験する事が出来ない空のお仕事に触れることができます。

こういった航空教室を通して子供たちの夢を育むお手伝いをされています。

 

以上のように、様々な取り組みによって沖縄の伝統文化を演出・発信し、沖縄の振興と地域社会に貢献されているJTAさん。

影響力の大きい企業だからこそ、そのひとつひとつの取り組みの意義はとても大きいものだと思いました!!

 

また、JTA自身の問題としては航空事業なのでどうしてもCO2を排出してしまうのが課題となっているようです。

CO2の排出抑制をするために、着陸後にエンジン排出量をできるだけ抑える工夫や、機内温度の維持のために窓の日よけをおろしたりする工夫もされています。

ちなみに、窓は常におりた状態ではありますが、着陸前や離陸後は窓の外の景色を眺めたいですよね。

そんなときに綺麗な窓から景色を見て欲しいという気持ちから、清掃員たちがピカピカの窓を保つよう窓の清掃に力を入れているんだそうです!

細かいところまでぬかりない姿勢が素敵ですよね。

元々飛行機に乗るのも見るのも大好きな私ですが、ますますJTAが好きになりました。

 

また、コロナ禍ではあるもののSDGsへの取り組みは変わらず力を入れているそうです、

なぜなら、常に軸として「沖縄の環境を守って沖縄の観光発展に寄与したい」という想いがあるから。

その想いを実現するためには、「環境を守る」「経済の発展」ということが大切になります。

そこで大切なのが、「未来を担う子供たちに沖縄のよさを知ってもらい環境を守ってもらう」こと。

今までJTAがやってきた取り組みをなくさないように、人材育成だったり教育にも力を入れていくそうです。

それだけではなく、できるだけ新しいことにチャレンジしていきたいという意気込みをお話してくださいました。

 

これまでにも地域や環境保全に貢献してきたJTAだからこそ、多くの人から愛され支援されているのだと感じました。

飛行機に乗るのが、ますます楽しみになりますね。

これからもJTAさんの素敵な活動を楽しみにしております!

石田さん、お忙しい中取材に対応していただきありがとうございました。