千年先の、未来へ。

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Message from ecoislandエコアイランド通信

2020.09.08
お知らせ

市民とともにすすめる「Hello! NEW 新居浜」のシティブランディング

愛媛県にある新居浜市では、Hello! NEW 新居浜」というスローガンを掲げ、あたらしいシティブランディングを行っています。

そんな新居浜市の活動を知ったのは、「工都」から未来へ~新居浜市のシティブランディング~の記事を拝見したのがきっかけでした。

エコアイランド宮古島でも「千年先の、未来へ。」をスローガンに掲げ様々な取り組み進めていますが、

新居浜市では行政として掲げたスローガンを元に、どのようにブランディングしているのでしょうか?

共創できるところはないか!と思い、新居浜役所地方創生推進課シティープロモーション担当の吉岡様に取材をさせていただきました!

 

「Hello! NEW 新居浜」では、事業を行うにあたって市民の声を取り入れるため、「新居浜みらい会議」を行っています。

 

 

新居浜みらい会議第3回目は小学生や高校生向けに、また第4回目はママさんに向けたみらい会議を行いました。

会議の内容は、新居浜市の様々な地域資源を市外にPRする方法についてや、子育て世代のママ等による「もっと自分を、もっと新居浜を楽しむこと」について、です。

実際に参加した子どもたちからの反響、反応はとてもよく「また参加したい」「もっと深く議論したい」など好意的な意見が大半でした。

子どもたちは、最初は緊張しているような様子もあったようですが、会議が終わると「楽しかった、また参加したい!」とほとんどの子どもたちが次回参加を希望されたそうです。

ママさんたちも、実際に参加してみて「刺激を受けた」「こんな人たちが新居浜にいるなんて」と驚かれた方が多くいました。

また、第5回目は、新居浜へUターンした若者が集結し、新居浜市外からの視点で見えてきた「仕事」や「働き方」、そして「新居浜でできること」をトークイベントを通じて共有しました。

 

このように、市民からの声を取り入れて新居浜みらい会議ででたアイデアの実現に向けて毎年事業を実施されている新居浜市。

現在では、“新居浜みらい会議開催で出たアイデア・提案→翌年度Hello! NEWチャレンジ事業として実施”という循環が出来ているそうです。

もちろん、そこで生まれた事業は、一過性のイベントに終わらず、毎年実施されているものもあります。

 

今年度は、10事業の応募があり、そこから4事業選定しました。

そのうち、1事業はなんと現役高校生の提案なんだとか!

いかに市民が積極的に「Hello! NEW 新居浜」の事業に参加しようとしているかがわかりますね。

高校生の事業アイディアが採用されたとなると、「大人も黙ってはいられない」とよい火付け役にもなると思います。

こうした市民からの多くのアイディアもあり、「新居浜」では様々な魅力的な取組をされています。

それらの取組を行うにあたってどのようなことを大切にされたのか、聞いてみました。

 

「取組に対して市民の方に共感をもってもらうこと、市民主体、市民目線を大切にしています。

また、スローガンでもある「新しいをチカラに」のとおり、取組に新しい視点を取り入れること、そして、それをチカラにして新居浜の新しい価値を生み出していきたいと考えています。」

 

さらに、プロジェクトの1つである「Hello! NEWニイハマ写真部」の取組がとても魅力的な取り組みだったので、その実態に迫りました。

ニイハマ写真部まち歩き撮影会は、写真家木村孝さんによるステキな撮り方レクチャーと、まち歩き案内人とともに新居浜の知られざるフォトジェニックスポットを巡る企画です。

普段は撮影禁止の場所を特別に撮影させていただいたり、年に1回しか稼働しない噴水を稼働していただいたりと、多くの方のご協力により特別がつまった撮影会となりました。

 

今年度は、まち歩き撮影会の動画配信や写真展、(参加者様のご希望に答えた)工場夜景など、新しい企画を準備されているそうです!

ニイハマ写真部まち歩き撮影会は、リピーターが多い人気の企画です。

年齢層も幅広く、親子で楽しくご参加される方もいて、アンケート調査(第8回目のみ)によると、参加された全員が「とても満足」「満足」と答えたそうです。

 

ほかにも「Hello! NEW 新居浜アンバサダー」制度も取り入れています。現在は140名の方がアンバサダーとしてご活躍されています。

当初は、シティブランド戦略の実現に向け、Hello! NEWの各種事業へ積極的に参加でき、ご協力いただける方をとの狙いでした。

現在はSNS等で広く新居浜魅力、地域資源を発信していただける方がメインで活動されています。

今後は、来年度に向け制度そのものの見直しを行うそうですが、とても素敵な取組みですね!

 

このように、市民と一体となってシティブランディングをすすめている「Hello! NEW 新居浜」ですが、今後の目標について聞いてみました。

「この事業の一定のゴールは、多くの市民が自分の言葉で、新居浜市の魅力を語ってくれるようになれば一定の成功だと思っています。

今は、新居浜市ってどんな街と聞かれても、別子銅山、太鼓祭り、住友・・・でとまってしまう人がほとんどだと思うのですが、

そのほかにも、これもこれもとみんなが言えるようになっていれば、それは愛着や誇りが高まった証拠だと思っています。

魅力が人から人(市民から市外の人)へつながっていく流れを作りたいなと思っています。」

 

新居浜市のシティブランディングは、市からの一方的なものではなく、ブランディグを行っていく上での想いや活動をまずは市民に共感していただくことを第一義的な目的に掲げてらっしゃいます。

エコアイランド宮古島でも「ゆくりば」という市民とのゆる~い座談会をずっと開催してきたり、「千年先の、未来へ。」という標語や理想通貨などは、ゆくりばの中で市民から出ててきたアイデアを具体化したもので、非常に近い活動をされているなと実感しました。またニイハマ写真部まち歩き撮影会は、市民ライター講座などにすごく近いコンセプトでびっくり!

 

吉岡様、お忙しいなか取材のご協力ありがとうございました。

 

そして、様々な活動を行う「Hello! NEW 新居浜」について市民の意見を聞いてみたい!と思い、

第二回新居浜みらい会議にも参加された「ママと暮らしのデザイン社」さんに、市民から見た「Hello! NEW 新居浜」について取材させて頂きました。

取材をしてみて、市としてのシティブランディングの考え方と、市民の意見や行動の両面を見ることでより「Hello! NEW 新居浜」の魅力を知ることができたので是非皆さんにもお伝えできればと思います!

次回もお楽しみに!