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Message from ecoislandエコアイランド通信

2024.06.11
特集記事

観光地のゴミ問題、エコツーリズムで解決する?(宮古高校まちづくり発表会)

宮古高校の総合的な探究の時間として、まちづくり最終発表会が開催されました。
宮古島が、これからも豊かなまちであるようにとの思いで、地域の課題について考え、調べ、解決策を発表するという探究発表の場です。
発表会では、高校生らしい柔軟な発想からうまれたアイデアも数多く見られました。

それでは、発表内容をご紹介しましょう!

観光地のごみ問題、解決への糸口

私たちのグループは、「観光地のごみ問題について『エコツーリズム』を取り入れると解決するのか」を課題としました。
この課題について調べようと思った理由は、綺麗な自然に恵まれ観光地として有名な宮古島ですが、近年ではごみ問題が多くなっていると感じたからです。そこで、エコツーリズムを取り入れるとごみ問題の現状を知り環境保全に貢献できるのではないかと考えました。
「エコツーリズム」とは、その地域にある自然や文化を体験することを通して環境に対する理解を深めるという考え方のことです。エコツーリズムを体験することで、ただ自然を楽しむ観光をするだけでなく地元に帰ったあとも、ごみ問題について意識させることができます。
そこで、宮古高校の生徒がエコツーリズムについてどう思っているのか実際にアンケートを取ってみました。
アンケートに答えてくれた生徒のうち半分以上の人がエコツーリズムを知っていると答えてくれました。また、エコツーリズムの説明を読んだうえで必要なのかを尋ねたところ、答えてくれた全員が必要だと答えてくれました。
その理由として、「未来の宮古島のために観光資源を残しておいたほうがいい」、「実際に体験を通すことで感動を得られるから」など、たくさんの意見が集まりました。
観光といえば、その土地に出かけ、遊んだり食事したりすることが一般的ですが、エコツーリズムの考え方を取り入れたプログラムにエコツアーというものがあります。
エコツアーでは、「地域の自然や文化・歴史についてより深い知識体験を提供する」「体験する人たちがそれを楽しみ、前向きに受け入れる」ことで、環境保全と地域経済発展の両方を実現させる取り組みです。

理解が進み意識が高まるとゴミは減る

エコツーリズムを通してごみの適切な処理方法を学ぶことができるため、観光が環境に与える影響を軽減することができます。エコツーリズムではガイドが参加者にごみの適切な処理の仕方を指導します。
ごみを持ち帰る、リサイクルをするなどの環境に配慮したごみ処理方法を実践することで、ごみの量を減らし、環境への負担を軽減できます。
また、エコツーリズムに参加することで参加者は環境問題についての意識を高めることができます。ガイドが環境に関する情報や問題を共有し、参加者に持続可能な行動を促すことで、ごみ問題に対する理解や意識を高めることができます。さらに、実際に体験することで自然に触れ、新しい体験や感動を得ることができるため、宮古島市民や観光客にとって学びのある良い体験となります。
エコツアーで行うハイキングやカヌー、サイクリングなどのアウトドア体験を通して自然の中でリラックスすることができます。このように自然の美しさや多様性を目の当たりにし、新たな発見や感動を得ることができます。
また、エコツアーは通常、人数を制限して行うため、よりプライベートな空間を味わうことができます。このような自然と触れ合うような体験は心身にとても良い影響を与えます。
そんなエコツーリズムを取り入れることで、宮古島のごみ問題は解決できるのではないでしょうか。

広まるエコアイランドのビジョン

宮古高校のライターチームの記事はいかがでしたでしょうか?今、宮古島にある高校では、エコアイランドや環境問題について盛んに議論が交わされるようになってきました。
観光地でもあり生活の地でもある私たちの島、宮古島の将来のあり方について若い世代の人たちが議論をし行動を起こしていくことは、この島の未来にとって、とても重要なこと。それにしても、しっかりとした課題意識を持って、まちづくりの提言をする高校生たちの頼もしいこと!市民のみなさんの間で、エコアイランド宮古島がどんどん「わたくしごと」になっていることを実感できた気がしました。
大人も負けていられませんね!