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宮古島の未来の話をしよう!

2018.3.16

3月20日に宮古合同庁舎にて開催される「宮古島の未来型 農村・漁村活性化セミナー」を
企画・運営されている宮古農林水産整備課の喜屋武さんに今回のイベントについてお話を伺いました。

 

—まずは、喜屋武さんが現職についたきっかけを聞かせてください。

喜屋武さん(以下敬称略):県庁5年目、現在、宮古農林水産整備課に所属している喜屋武 由野です。
県庁に入庁する前は東京本社のIT企業に勤めておりました。
7年前の3月11日の東日本大震災で当時の同僚に岩手出身の方がいて、その同僚のご家族の安否がわからないという状況を一緒に味わいました。そのときに漠然と「人って簡単に死んでしまうんだな」と思い、どうせ死ぬなら沖縄のために何かして死にたいな。と思ったことがキッカケで県庁職員になりました。

 

—今回のイベントの目的とは?

喜屋武:宮古島で農地整備を担当する課に所属しており、今回、イベントを企画したキッカケにも繋がるのですが、
莫大なお金をかけて農地を整備しても、肝心の農業の担い手になる人がいなかったら、誰のための整備かわかりません。
また、島のお年寄りから「若者が島の外に行ったら帰って来ない」という話を聞いたことで、行政として何か出来ないかなと思っていました。個人的には、県の採用試験が落ち着いた頃に、岩手、宮城、福島を旅する機会を得たのですが、
その時に東北の過疎化・高齢化を目の当たりにすることになりました。若い労働力が少なくなった地域の「寂しさ」のようなものを感じ、そうなる前に何かしておかないと。という危機感もありました。
宮古島では伊良部大橋がかかり、観光客も過去最高を更新し続けているような状態で、経済的に明るいニュースが多いと思うのですが、反面、島の人がその恩恵を受けられる仕組みが少ないなと感じます。こういったことを政治任せにせず、島に住む、主役である一人一人が持つ課題を共有したり、ビジョンを一緒につくって課題を「自分ごと」にするキッカケ作りが、まず必要ではないかと思ったのが今回のイベントの目的です。

 

—どのような見どころがありますか?

喜屋武:島の外から素晴らしい講師の方々が参加してくれるので、宮古島の地域おこしについて別の視点からどんなアイディアが出てくるのか私も楽しみですが、更に宮古島で活躍されている多種多様な方に参加していただくので、宮古島をより深く知るイベントになるんじゃないかなとワクワクしています。「宮古島が好き」な方なら誰でもウェルカムです。ぜひ仲間づくりに来てください。

 

イベントの申し込み期限は明日、3月17日までとなっておりますのでお急ぎください。