ラムサール条約湿地「与那覇湾」
2017.10.18
沖縄県には漫湖、慶良間諸島海域、名蔵アンパル、久米島の渓流・湿地、そして宮古島の与那覇湾と
合計5か所のラムサール条約湿地があります。
ラムサール条約というのには実は別に正式名所があります。
それがコチラ『特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約』
なかなかに長いネーミングです(^^;) つまりラムサール条約とは、
水鳥や、水鳥の餌場となる生き物が生息する湿地を
動植物が住みやすい環境として守りましょうという国際的な条約なのです。
宮古島は2012年7月3日に登録され今年で5年目を迎えました。
湿地といっても特徴は様々です。マングローブ林であったり、サンゴ礁の場所もあります。
与那覇湾は深い場所でも水深約2メートルという遠浅な干潟なのが特徴です。
大潮の干潮時にはどこまでも広がる綺麗な干潟が現れます。その広さは沖縄県最大規模なのだとか!
そして与那覇湾は海藻が多く
シギ・チドリ類、サギ類などの渡り鳥たちにとって重要な休息地・餌場となっています。
他にも絶滅危惧種のクロツラヘラサギやツクシガモなどの希少な種が数多く確認されているそうです。
このような世界的にも重要なスポットであることが認められた与那覇湾。
多様な生物が存在し、また限られた環境でしか生きられない
希少な生物も飛来する場所であることが分かりました。
またラムサール条約では水鳥の生息地としてだけでなく、私たちの生活環境を支える重要な生態系として
幅広く湿地の保全・再生を呼びかけています。
動植物と人間が末永く生活できるように
現状維持だけでなく、バランスのとれたより良い環境にしていきたいですね。
まずは、街や海を汚さないように自分たちのできることをコツコツしていきましょう!