エコ課オリジナル スマートコミュニティー体感ツアーに同行!~後編~
2017.7.6前回、宮古島には水不足に悩まされた歴史があることをご紹介しましたが
現在の宮古島の水源を知っていますか?
そうです。世界的にも珍しい「地下ダム」です。
地下ダムのおかげで、干ばつや水不足の心配も解消され
たくさんの水が必要な農作物も育てることが出来るようになりました。
福里ダムではダムの一部を掘り下げ、ダムの水位や水温、水質などを測定するために利用されています。
普段見る事が出来ない地下ダムの構造が、実際に間近で見る事ができます。
今ではこの地下ダムのおかげで水に困らない生活をおくれていますが、
やはり限りある大切な資源なので、大切に使っていかなければならないですね。
すぐ近くに地下ダム資料館もありますので、是非そちらへも足を運んでみて下さい♪
館内は撮影禁止なのですが、面白い仕掛けや、資料がたくさんありました。
また、宮古島内3ヶ所のダム巡りをして写真を撮ってくると
ダムマニアはたまらない!?ダムカードもGETできますよ~。
その後は、宮古島市資源リサイクルセンターへ向かいました。
資源リサイクルセンターでは、家畜の糞尿や生ごみ、せんてい枝等を堆肥化して農地に還元しているそうです。
まず案内して頂いたのは堆肥化施設です。毎日集まってくる資源をここで管理しています。
その広さと、堆肥の量に圧倒されました!
家畜の糞尿や生ごみと聞くと、少し汚いイメージもあるかもしれませんが
堆肥化の過程で70~90度近くまで上昇し、細菌などは不活性化され、衛生的な堆肥に仕上がります。
また、同じく臭いも堆肥化の過程でほとんど無くなってしまいます。
実際に触ってみると、温かくてふかふかしている手触りでした。
また、ここで作られた堆肥を利用することで
農作物にどのような影響があるかも研究されています。
実際に堆肥を使っている農家さんからは「堆肥を使いだしてから害虫が付きづらくなったよ~」といったような声もあるそうで
今では、生産が追い付かないくらい人気のようです!!
マンゴーなどのフルーツの甘さも格段にあがるようで、より美味しい名品が期待されます。
化学肥料にたよった農地では、作物が取り込みきれなかった成分が地下水にまで浸透し
地下水を汚染してしまう問題もあるのですが
ここで作られた堆肥を使い続けることで「土」そのものが肥え、化学肥料の使用を減らすこともできます。
つまりは、地下水汚染を防ぐことにも役立つということです。
本来は焼却処分をしなければならないゴミが、農作物の肥料に生まれ変わり
丈夫な農作物づくり、更には宮古島には欠かせない地下水保全の助けになるという…良いこと尽くしな取り組みですね。
最後はエコハウスの見学です。
エコハウスとは地域の気候風土に合わせて、自然エネルギーが最大限に活かされるよう設計された建物です。
宮古島のエコハウスは夏の間もクーラーいらず!
窓を開ければ自然のひんやりとした風が吹き込んでくるように設計されています。
現在は郊外型・市街地型の2種類があり、実際に宿泊も可能です。
さて、宮古島エコツアーいかがでしたでしょうか。
今でこそ何不自由なく生活できていますが
それは先人たちの苦労や努力があってこそのものなんだなぁと改めて実感しました。
また、普段何気なく使っているエネルギーや資源ですが、いつか無くなってしまう限りあるもの・・・。
私たちが生きてるうちは大丈夫・・・かもしれませんが無くなってから苦しむのは、私たちの子孫である家族です。
先人たちの努力に感謝し、そしていつまでも美しい島と共に暮らしていけるよう
今度は私たちが動き出す番ではないでしょうか。
皆さんも気になった場所には是非、実際に行って見て体験して来てください。
そして、こんな取り組みもあればいいのに~!なんてアイディアを思いついた方は
是非、ゆくりばへの参加もお待ちしております(^^) 第3回ゆくりばの詳細は後日お知らせ致します♪