日本蕎麦でサステナブルな島の暮らしを
2017.5.26畑一面に咲き渡る白い小さな花。何だか分かりますか?
これ実は、蕎麦畑。ソバの花なんです。今年の冬に撮影してきました。
宮古島といえば、「宮古そば」のイメージが強いですが
今新たに、「日本蕎麦」の栽培・生産が注目されています。
蕎麦栽培のメリットは、サトウキビ収穫後の畑を有効活用ができることや、
蕎麦の茎なども緑肥として活用できるなど、とってもエコなんです!
島の約7割の面積を占めるサトウキビ畑ですが
サトウキビは収穫から次の植え付けまで約4ヵ月空きます。
そこで注目されたのが、ソバ。
ソバはなんと、植え付けから収穫まで約2ヵ月でできてしまうのです。
今まで休ませていた畑を年中稼働させることができるという事は、生産者にとってとても大きなメリットになります。
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また、ソバを栽培することによって
宮古島の生活に欠かせない地下水保全にも役立つことが分かっています。
川のない宮古島は地下水を生活用水として利用していますが
近年、畑に使われている化学肥料が地下水を汚染していることが問題になっています。
ソバは、そんな化学肥料から出る余分な成分を吸収する力を持っているのです。
これも、宮古島にピッタリな理由のひとつです。
以前、こちらのブログでも紹介させていただいた宮古総合実業高等学校の「島ラボ部」のみなさんも
「地下水保全そば」について熱心に研究をしています!
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こちらは、宮古島にある「食菜 かま田」さんのお蕎麦です。
毎日早朝から手打ちされているこだわりの麺。
こだわりの麺に使われているのは、もちろん宮古島産そば粉。
しかも、店主自らが栽培にも携わっているそうです。
かま田さんは、蕎麦栽培の研究をしている宮古総合実業高等学校と交流を深めていくうちに、一緒に島にやさしい蕎麦作りに取り組むようになったと、優しく語ってくださいました。
土地を守り、作る人々を助ける。
日本蕎麦はこれからの宮古島の暮らしに欠かせないものとなりそうです。