農地と海を守る!「グリーンベルト」の植栽
2019.10.4皆さんはグリーンベルトってご存知ですか?
グリーンベルトとは、畑の周辺などに、樹木や草木などの植物を帯状に植えることにより、
降雨などによる土壌流出を防ぐ対策方法です。
土壌流出が起きると、例えば農地の土が減り作物がうまく実らなくなってしまうので、
農家さんにとっては損失になってしまいます。
また、海岸に近い農地では、海に赤土が流れ出し、海の生物に直接影響を与えると言う問題もあります。
そこで宮古島では、毎年5月の土壌保全月間に合わせて宮古農林水産業推進会議主催のもと、
土壌保全の大切さを広く知ってもらえるよう、グリーンベルトの植栽を行なっています。
今年植栽されたのは下地町の与那覇湾沿いの農地。
実際に赤土流出がみられたことから、こちらに植栽を決めたとのことです。
宮古島市や多良間村、JA、製糖工場などの関係機関・団体から約70人が参加されました。
こちらが植栽された「リュウノヒゲ」。
名前の通り、竜の髭のような細い葉の植物ですが、地下茎を伸ばして増えるため、
土壌流出防止に向いているそうです。
リュウノヒゲ約1,000株を与那覇湾に面した畑の約90㍍の区間に穴を掘って植えられています。
土壌保全の取り組みが農地と海の両面を守る、素敵ですよね!
今回グリーンベルトが植栽された農地にも、もう時期サトウキビが植えられるとの事。
参加者の皆さんの手で守られた健康な土壌でまたすくすくと育って欲しいものです。