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身近な鳥を知ることから始める『愛鳥週間』

2018.5.23

 

愛鳥週間とは…

「野鳥を大切にし、守ろう!」という考えを広めるために作られた、5月10日から5月16日までの一週間のこと。
(鳥類保護連絡協議会が作った週間で、バードウィークとも呼ぶ。)

 

沖縄県立宮古島少年の家では、愛鳥週間にちなんで毎年鳥に関する展示を行っているそうです。

今回で第6回目の展示で、今年は宮古島に生息する鳥の写真の展示という事で展示期間中に見学させていだきました!

(※今年の展示は終わっています)

 

 

こちらは、沖縄県立宮古島少年の家の専門職員の砂川優美さん。今回宮古島に生息する鳥について、楽しいお話をして下さいました。

 

展示されている写真は、宮古島写真協会さんや、青少年の家の利用者さんから提供された写真でした。

また、図書館から鳥に関する本を集め、閲覧できるようになってました。

 

さて、宮古島にはいろんな鳥がいますが、皆さんはどれだけ宮古島に生息する鳥について知っていますか?

 

今の時期(4月~6月上旬頃)に宮古島にやってくる渡り鳥は『アカショウビン』、『サンコウチョウ』。そして、子育てをしてまた飛んでいくんだとか。

 

『アカショウビン』

『サンコウチョウ』

 

アカショウビンは「キョロロロロ~」っと鳴くそうなのですが、青少年の家でもこの時期は鳴き声がよく聞こえてくるそうです。

また、面白いのが沖縄地方の伊平屋島や奄美地方でも時期によってはアカショウビンが居るそうなのですが、その他の地域に居るアカショウビンの鳴き声のキョロロロロの『キョ』がちょっと低いんだとか!方言というか、イントネーションが違うというか、同じ鳥でも違うんですね。

他の鳥もそうなのですが、アカショウビンはどこから来て、どこに行くのかハッキリとした経路が解かっていないそうなのですが、アカショウビンを調査している方が、宮古島に来ていたアカショウビンにGPSを付けて調査をしたところ、その時はフィリピンまで飛んで行ったという結果が出たそうです。渡り鳥って経路が決まっていてどこからどこに行くのかハッキリしているかと思っていたけどそうではない事も知らなかったので驚きでした!

 

続いて、留鳥(1年中居る鳥)。サギやフクロウなど、様々な鳥が居るわけですが、ここでご紹介するのは、国指定天然記念物の『ギンバト』『カラスバト』です。


『ギンバト』

『カラスバト』

ギンバトは青少年の家の敷地内をよく歩いているそうです。とても綺麗な色をしているそうです。実際に見てみたいという方は青少年の家にバードウォッチングしに行ってみるべしです!

 

さてここで、みなさんに質問です。小さな雛鳥が落ちていたらどうしますか?

いろんな意見があるかと思いますが、これ、答えは1つなんです。「そのままでそっと見守る事なんです。」保護しちゃだめんなんです。なぜなら雛が落ちてしまって親が気付いても、人間がそばにいたら警戒して近づいていけないからです。

実際に雛鳥を見つけて青少年の家にどうしたらいいのか問い合わせがよくるそうです。

この記事をみてくださった皆さんは覚えておいてください。

 

写真の展示だけでなく、たくさんの本もあったので砂川さんのお勧めを聞いてみました!

砂川さんの鳥の本のおすすめは『実は猫よりすごく賢い鳥の頭脳(ネイサン・エメリー (著), 渡辺 智 (翻訳))』。

興味深い内容ばかりで目から鱗でした〜〜

私個人的には『アカショウビン 火の鳥に出会った(嶋田 忠)』も面白かったです!アカショウビンの様々な姿が写真に収められていました。

是非みなさん読んでみてください。

宮古島には様々な鳥がいますので、ぜひ皆さんも身近にいる鳥のことに目を向けてみてください。
身近な生き物や自然を知ることから自然を大切にする心が深まり、行動につかがっていくのではないでしょうか。
それだけでなく、自然は私たちの心に癒しを与えてくれます。そんな自然と共存していける宮古島でありたいですね^^