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添道サガリバナ群生地の昼の顔

2018.6.18

 

今や宮古島のお花見スポットとして定着してきている「添道サガリバナ群生地」。

1度は行ったことがある方も多いのではないでしょうか?

 

夜に華やかな花を咲かせ、甘い香りを漂わせ、夜が明けると花びらを散らせてしまう。

神秘的で美しいサガリバナは訪れた人たちの心を癒してくれたり、何かメッセージを与えているようにも感じます。

夜中に咲く花なので、夜に添道サガリバナ群生地を訪れる方が多いのではないでしょうか?

 

 

今回は、昼の添道サガリバナ群生地を覗きに行ってきました。

添道サガリバナ群生地の夜のお花見会を主催している「宮古島環境クラブ」下地邦輝さんに案内していただきました。

 

鮮やかな黄緑色の葉をまとったサガリバナの並木道、そしてそこに差し込む朝の日差しを感じながら歩くだけで、とても清々しい気持ちになりました。

奥に進んでいくと、、

 

サガリバナの花が咲き散った跡や、蕾がついている木がありました。

訪れたのは5月中旬だったのですが、木によってはもう咲いているのですね。

 

また更に奥へと歩いて行くと、、

 

湿地が見えてきました。

 

そこには淡い紫色の花「ホテイアオイ」や、白と黄色の可憐な花「ケミズキンバイ」が一面に広がっていました。

 

●ホテイアオイ

 

●ケミズキンバイ

 

ホテイアオイは爽やかな色合いでとてもキレイなのですが外来種なのです。ケミズキンバイの居場所を奪ってしまうそうです。

宮古島環境クラブでは、ケミズキンバイの保護の為、定期的にホテイアオイを除去しているそうです。

ケミズキンバイは沖縄県版レッドデータの絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。

 

 

また、今回は会えなかったのですが、ミヤコヒキガエルやヒメアマガエル、アオミオカタニシなどの生き物にも会えるそうです!さまざまな生き物が生息しているのですね。

 

遊歩道を進んでいくと、今まで歩いて来た遊歩道から水路をはさんで反対の道に。

そちらに、はまだ若いサガリバナたちがたくさん植えてありました。

 

 

ここなら水面に落ちるサガリバナの花々が見れそうですね。

成長して、いつかそのより美しい光景が見れる日が楽しみです^^

 

案内しながらも、せっせと草刈をする下地さん。

 

定期的にサガリバナへの水やり、そして草むしりなどの整備をしているそうです。

業者さんなどにもお願いをして整備をし、サガリバナ夜のお花見会が開催出来るようにしているのです。

サガリバナが成長し花を咲かせ、夜のお花見会が開催されるために、たくさんのご苦労があるのですね。

 

 

 

宮古島環境クラブ会長、下地さんがおっしゃっていましたが、

 

「いかに、自然や環境に興味を持てるかがまず大事。

そして一人一人の環境意識が高まらないといけない。

なので、環境教育が大事なんです。」 と下地さんは言います。

 

そのような思いがあって添道サガリバナ群生地を整え、夜のお花見会を始めたそうです。

そしてこれからは、宮古島では数少ない陸水湿地のひとつ「添道サガリバナ群生地」を、環境学習の場としてエコツアーや環境教育のプログラムを企画していこうとお考えとのことです。この宮古島のフィールドを生かしての環境教育の企画に期待です!

 

また、今年2018年の添道サガリバナ群生地の夜のお花見会(ライトアップ)は6/25(月)~7/4(水)に行われます。

皆さんぜひ幻想的なサガリバナを見学しに、夜のお花見会にお越しください。

 

そして昼にもお散歩しに行ってみてください♪珍しい生き物に会えるかもしれないですよ^^