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ジュゴンの海を取り戻そう!

2023.12.1

みなさん、かつて宮古諸島にはジュゴンがいたことはご存じでしょうか。

1960年以前には沖縄近海では多くのジュゴンがいたそうです。

伊良部では、ジュゴンの名が入った地名や場所がたくさんあります。ジュゴンとは縁の深い島と考えられています。

しかし、1960年以降はジュゴンを見かけることは少なくなっていきます。

沖縄本島では、環境省などによるジュゴンの生息調査は継続されていましたが、近年、伊良部島で目撃情報が寄せられ、環境省が宮古諸島の調査を積極的にするようになったそうです。

宮古でジュゴンの海よ再び。。。とても夢のある話です。

島の色でも目撃情報の提供を呼びかけています!!

 

エコアイランド宮古島宣言2.0には、こうあります。

「私たち市民は、緑・海・空を守り、すべての生物がともに生きていける環境づくりのため行動します。」

この言葉を胸に、11月9日開催されたジュゴン保護対策宮古諸島関係者連絡会議に行ってきました。

連絡会議ということで、環境省・沖縄県自然保護課・宮古島市関係各課、漁協、海洋レジャー団体等と、多様な方たちが参加されていました。

 

冒頭、沖縄県自然保護課から県の希少野生動植物保護条例と、ジュゴン保護対策事業について説明がありました。

沖縄県希少野生動植物保護条例は、国の関連する保護法(種の保存法)に加えて、地域性に考慮した沖縄独自の条例を制定することで、沖縄の希少種を守ることが目的です。

特に、保護区を指定して開発等の規制をしたり、絶滅を回避するための保護増殖事業(種の保存法では、ヤンバルクイナの保護増殖事業が有名です)が特徴的です。

ジュゴンの生息が確認された伊良部島、来間島、池間島ではこのような規制による保護が大切になってきます。

みなさん、熱心に聞き入っていました!!ノートにびっしり!

そして、私たちお待ちかね、目撃情報及び喰み跡です!

黄色マークは2020年以降ですので、伊良部島・来間島・池間島では最近も生息している痕跡が確認されていることになります。

夢がありますね〜

 

そして、沖縄県からは、ジュゴンの保護方針の説明がありました。現在は海の中の現地調査、聞き取りや目撃情報の収集、普及啓発に努めているそうです。

ジュゴンポータルサイトおきなわというサイトでは、これまで集めた目撃情報などを閲覧できる他、目撃情報を入力もできます!!

また、島の色にジュゴン目撃情報のページを設けてから、島の色をみて連絡してくる人が多く、会場で感謝の言葉多くいただきましたよ!

ジュゴン保護には、ジュゴンの餌となる海草藻場の保全が大切だそうで、今後の対策に期待ですね。

宮古島でもサンゴの海は注目されるようになりましたが、海の生態系にとって藻場の保全もとても大切なのです。

 

環境省からは、漁業とジュゴン保護活動の共生の取り組みについて説明がありました。

ジュゴンが大好きな藻場とモズクの養殖場は近接していることが多く、共生の取り組みは不可欠です。

また、定置網などに誤ってかかってしまう事もあるので、その時のリリースの仕方「ジュゴンレスキュー」という手法が紹介されました。

今後も宮古島市でジュゴンの勉強会を開いていきたいとのことでした。

まだまだ、市民にも認知されていないのでぜひともお願いします!!

 

さて、次は一般財団法人沖縄県環境科学センター 総合環境研究所小澤所長のお話。

宮古諸島で実施されているジュゴンの詳細な調査の情報について共有されました。

特に喰み跡だけでなく、すぐそのあたりを泳いでいたんではないか?と思われるほど新鮮な糞の発見など、とてもワクワクするお話。そして、糞からはジュゴンのDNAが検出されたそうです。

また、他の方から出た意見ですが、ジュゴンの保護区を作る際に目撃情報が無いと、なかなか指定されないそうで、存在が確実に認められるDNA鑑定の結果でも保護区指定できるような枠組みが必要との指摘もありました。

ともかく、宮古諸島でジュゴンがいることが確認されたのは公式には、半世紀ぶりです。これだけでもすごいのです!!!

 

お次は、エコアイランド宮古島公式サイトでもおなじみの蟹蔵さん!

蟹蔵さんは、何も蟹が好きで蟹の養殖をしているのではないそうです笑

何度か取材させていただきましたが、まさかのご発言。

でも聞いてみると、島に戻ってきたら島の開発が進んでおり、動植物が育つマングローブ林や藻場などが減少しているのをみて、それを食い止めるために海を仕事場として保全に努めているそうで、やはり根底には島の失われゆく自然を守りたいという気持ちがあったのです。

とにかく蟹蔵さん、ジュゴンの生息域近くで暮らしているので、生々しいジュゴン情報のオンパレードでびっくり。。いつか見てみたい。。

とても希少なお話ありがとうございました!

 

そして、これが蟹蔵さんの撮影したジュゴンの親子のショット!!!ばっちり写ってますね。

ほんの数年前まで、宮古諸島では絶滅したとされていたジュゴン。

次は保護です。国定公園化、国立公園と早期に保護する環境を構築することが、望まれています。

今回は、島の色を見た事務局のお誘いがあって実現した取材でした!

市民や観光客、エコアイランドファンと全ての方々に夢と希望を与えるトピック。

私たちも、また取材をさせていただき、生きとしいける共生の環境づくりの発信をしていきます!!