宮古島サンゴ再生プロジェクト第2弾!!
2021.10.8前回もお伝えした宮古島サンゴ再生プロジェクト。
先月、ついに本格的に始まりました。
まずは池間島北側でのサンゴの採集。
今回のプロジェクトで採集するのは「ヤッコミドリイシ」というサンゴです。
卵の有無を確認し、卵を持っているサンゴのみ採集していきます。
そして慎重に採集されたヤッコミドリイシを狩俣の海業センターへ運びます。
と言葉で説明すると、なんだか簡単そうですが、これがなかなか難しい作業なんです・・・(>_<)
サンゴには似た種類がたくさんあり、まず正確にヤッコミドリイシを見分けることが難しく、
また卵の有無の確認など、専門知識が必要です(>_<)
そこでプロジェクト初年度である今年は、
国立研究開発法人 水産研究教育機構 八重山庁舎のサンゴスペシャリスト、鈴木豪先生にお越しいただき、
プロジェクトを通じながら、サンゴ再生の技術を学んでいきます。
海業センターに到着から2~3日目の夜、
待ちに待ったサンゴの産卵が一斉に始まりました(*^▽^*)!!!
産卵後、このピンク色の卵はすぐに割れ、卵内に入っていた精子と卵子が水中に漂い始めます。
そして漂いながら受精し、数日後には赤ちゃん(幼生)となり、水中で動き出します。
この間、赤ちゃんを移したり、海水を替えたりと休む間もなくお世話が続きます。
通常、サンゴの赤ちゃんは、水中をゆっくりと泳ぎながら、自分の住処となる場所を探し、着生します。
今回はしっかりと赤ちゃんが成長できるように、着生具という住処を準備し、赤ちゃんが自ら入るのを待ちました。
着床完了!!!
1つの着床具に20個体ほどの赤ちゃんが入っているそうです。
その後、池間島西側のサンゴの赤ちゃんに最適な海中に、そっと移設されました!
今後は池間八重干瀬会メンバーが交代で、月1回ぐらいのペースで藻の清掃をしながら、
自然に赤ちゃんが成長していくのを見守っていくそうです!
どのぐらいの期間で、どのぐらい成長するのかなどは、その年の天候や気象条件にもよるため、
今の段階では、まだ分からないそうですが、年単位での見守りが必要だそうです。
どうかサンゴの赤ちゃんたちが無事に成長できますように・・・。
お忙しい中、取材にご対応くださった鈴木先生、原さん、ありがとうございました!!
今後は島の色で追跡取材を続けて、みなさんにお届けしていきたいと思いますので、ぜひ島の色をご覧くださいっ!