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「てまえどり」食品ロスゼロを目指して

2021.6.16

すぐにたべるなら手前をえらぶ「てまえどり

これは農林水産省が、食品ロス削減に向け、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会、消費者庁、環境省と連携して、

小売店舗が消費者に対して、商品棚の手前にある商品を選ぶことを呼びかける取り組みで、

宮古島でも6月1日より市内のコンビニエンスストアでスタートしています。

 

「食品ロス」とは、食べられるのに捨てられてしまう食品のことで、日本では年間600万トンと推計されており、

日本の人口1人当たりに換算すると、年間約47キログラムにも上ります。

この大量の食品ロスを可燃ごみとして燃やすことで、

CO2排出や焼却後の灰の埋め立て等による環境への多大な負荷が問題になっています。

 

また私たちの暮らすこの地球には食べるものが食べられず、飢えに苦しんでいる人が約8億人いると言われていますが、

それにも関わらず、世界中で廃棄されている食料は年間約13億トン。

人の消費のために生産された食料の実に約3分の1が廃棄されている状況です。

世界中の人々が十分に食べれるほど、食料は生産されているにもかかわらず、

約9人に1人が餓えに苦しんでいるという現実。

そこで国連では、持続可能な開発目標「SDGs」の中で、2030年までに世界中から飢餓をなくす目標を掲げています。

 

 


▲今回取材にご協力頂いたファミリーマートパイナガマ店の星野店長様

 

今回、取材にご協力いただいた市内のファミリーマートさんでは、

おにぎり・サンドイッチ類は、通常1割ぐらいが廃棄されてしまっているそうです。

店長さんは、「まだ始まったばかりの取り組みなので、効果としては実感がないものの、

この取り組みを機に廃棄される商品が少しでも減っていけば」とお話し下さいました。

また市内に住む40代男性は、

「コンビニの商品は回転が速く、古いものは置いていないイメージがあったので、以前からも安心して手前のものを取っていたが、この取り組みはとても良いと思う。」と取り組みを歓迎。

この農林水産省の「てまえどり」の取り組みを機に、

すぐ食べるのであれば、賞味期限の近い商品を購入したり、食べきれる分量を購入する。

食べものをもっと無駄なく、大切に消費していく。

私たち1人1人のちょっとした行動で世界を変えることができるかもしれません。

食品ロスゼロを目指して。