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島の生態系を守ろう!「野良クジャクの対策」

2019.6.24

メディアなどでも取り上げられた農作物に被害を与えるインドクジャクの大量発生。

昨年度の駆除件数はインドクジャクが300羽と過去最高となり、例年の200羽を大きく上回る形になりました。

宮古島市では、今年度の調査と新たな駆除方法として探知犬を用いた「タマゴの駆除」を始めました。

 

今回は、探知犬による駆除作業に同行させて頂きました。

探知犬による駆除作業は、訓練された探知犬がメスの臭いをかぎ分け、タマゴを見つけ出し、

見つけたタマゴを研究所の職員たちが回収を行います。

 

暑さがあまり感じられない早朝7時より作業を開始します。

けもの道の様な草が生い茂った中へ探知犬と共に入りクジャクを探索!!

奥へ入っていくと、草木も高くなっていきます。

途中で見つけるクジャクの生息の後も確認しながら進みます。

 

 

木々の生い茂る中の探索を探知犬とリードを持った職員が行います。

通常、クジャクの抱卵期は4月~5月となり6月には孵化した後の殻が見つかることが多いのだそうです。

クジャクは、1回の産卵で平均5個の卵を産むのですが、多い時は10個近いタマゴを産むので100羽のメスのクジャクがいた場合、

翌年には500羽は確実にいることになってしまいます。

そうならない為にもこういった作業が必要になってくるのです。

 

 

探知犬は、半年近い訓練を受けて実際に現場に出るのです。

朝露の残る中の探索で犬も毛が濡れてしまっていました。

職員たちは、犬が風邪を引いたり熱中症にならない様に気を付けながら調べます。

 

 

現在いる位置やクジャクの痕跡があった位置を確認し、生息エリアをしっかり把握することでより効果的に駆除が行えるそうです。

 

今回の同行では発見できなかったのですが、通常はこのような形で見つかるそうです。

 

クジャクは農作物を荒らすだけではなく、今月11日付で県の天然記念物に認定された「ミヤコカナヘビ」を捕食してしまいます。

人間はもとより、宮古島に生息する在来種の生き物や草花を守っていくための取り組みを今後も取り上げていきたいと思います!