市民から見たシティブランディングとは?~ママと暮らしのデザイン社~
2020.9.11前回取材をさせていただいた愛媛県新居浜市の「Hello! NEW 新居浜」の取り組み。
こちらでは行政からみた「Hello! NEW 新居浜」を取材させていただきました。
それでは、市民から見た「Hello! NEW 新居浜」とはどのようなものなのでしょうか?
ママと暮らしのデザイン社は、”ママと地域をつなぐ”を活動コンセプトに集まる地域をもっと楽しく、面白くしていくためのプロジェクトチーム。
その取組の一環で、「星と音楽のガーデンパーティ」を毎年開催しています。
今年はコロナの影響により延期か・・・と思われた矢先、なんとオンライン開催が決定したそうです♪
高田さんが、シティブランディングについて知ったのは、「Hello! NEW 新居浜」の新しいロゴが公表されたのがきっかけでした。(ロゴは、HP参照)
このロゴが出てきたときは、高田さんの中では大きな違和感があったそうです。
「新居浜市は別子銅山が有名なのですが、どちらかというとイメージカラーはあかがね色だったいうか・・・新しいロゴのようなさわやかなイメージがなかったんですよね。もし銅色のロゴだったら “今までと変わらない安心感”があったかもしれないですが、このロゴには新しい風を感じて、受け入れるには少し時間がかかりましたね。」
そんなスタートでしたが、結果的にこのロゴのおかげで、新しい角度の視点から新居浜市を見ることができたそうです。
さらに、新居浜市民のうち、なんと1/3は移住者(!)とのことで、元々愛媛県の中でも「新しいものを迎え入れる姿勢」は寛容なほうだそう。
そんな背景もあり、市民にも徐々に受け入れられていったそうです。
「市をブランディングする」ことについて、市民はどう受け止めているんでしょうか?
これについても、ロゴの存在感はとても大きいようで、ママと暮らしのデザイン社の活動がしやすくなったと感じているそうです。
「私たちはどちらかというと、“地元のひとを巻き込みたい”というより「おもしろそう!」という気持ちでやっているだけなんです。結果的に、同じ気持ちの人が集まったら新しいこ結果的に、同じ気持ちの人が集まったら新しいこともできるし、そこからつながってできることも増える。私たちが開催するイベントでコンセプトとしているのは“街に住んでいるひとがいかに輝けるか?”ということです。この気持ちが、新居浜市の“みんなが主役。みんなが誇れる。そして、みんなに愛される。”といったシティブランディングにはまっているんだと思います。」
市が方針を示す(ブランディングする)ことで、人と人がつながり市民が活動をしやすくなる、シティブランディングにはそんな効果があります。
「どんな取り組みを行ったとしても、提案して定着しなかったらもったいないですよね。私たちがイベントをしようと思うのは、やっぱり「おもしろがってやっているから!」なんですよね。」
と高田さんはお話してくださいました。
「おもしろそう!」という気持ちが伝染して、市民を巻き込んでいくママと暮らしのデザイン社さんのユーモアを感じますね!
“街に住んでいるひとがいかに輝けるか?”がコンセプトなのもとても素敵だなと思いました・・・!
編集部も昨年の「星と音楽のガーデンパーティ」の動画を拝見しましたが、とてもステキで見ているだけで自分も参加しているような気持ちになりました。
この「星と音楽のガーデンパーティ」は、日々の子育てや主婦業、お仕事などに疲れているひとに癒しを与えるために何ができるかな?と考えて始まったそうです。
やっぱり元気を出すなら「星空の下、おいしいごはんとお酒を楽しみながら音楽聴けたらサイコーでしょ!」と。(ごもっとも!)
第一回目の開催の際には、1100人の方が来場し大盛況。
第二回目では、駅近くにあるあかがねミュージアムで開催され、コンセプトは「ホームパーティ」でした。
さらに“この先もこのイベントがつづいてほしい”という願いもあり、第二回目では「記録」に力を入れたそうです。
プロデューサーである藤井さんは、「“1年目を超えないと!”というプレッシャーがあったものの、チームとして運営する中で、新居浜駅周辺アートプロジェクトの皆様にも、スタッフのみんなにも本当に感謝しています。」とお話してくださいました。
また冒頭でもお伝えした通り、今年で3年目を迎える「星と音楽のガーデンパーティ」は、コロナの影響もあり、2020年10月10日にオンライン配信となります。
なかなか行きたい場所に出かけられないとか、コロナ疲れしている人は多いですよね。そんな人たちに向けて、「新居浜にいてくれてありがとう、というメッセージも込めて開催したいです」と意気込む藤井さん。
今年のコンセプトは、「感謝を伝える」だそうです。
「通常の開催とは大きく違いますが、純粋にエンターテインメントを楽しんでほしいというスタッフの熱意を感じられる配信になっていったらいいなと思います!」
今年も地元のアーティストが中心に出演されるそうで、そういった点でも地域に目を向けるいい機会になりそうですね。
最後にママと暮らしのデザイン社さんの今後についてお伺いしました!
「私たち、ママと暮らしのデザイン社は、「自分たちが楽しみながら、いかに地域に貢献できるか?」という点を大事にこれからも活動していきたいと思います。スタッフが増えたり、「星と音楽のガーデンパーティ」がきっかけでつながった輪もあります。みんなが適材適所で輝いていくために、ママと暮らしのデザイン社があることで貢献できれば嬉しいですね。そして、「星と音楽のガーデンパーティ」で市民のみなさんと一緒に盛り上がれたらうれしいです!」
シティブランディングをきっかけに生まれたこのイベントの裏には、熱い想いを持ちながらも自身も楽しんで活動されている方の姿がありました。
このイベントがこの先も地域のお祭りのように定着し、一人一人が輝ける場として続いていってほしいですね。いつかお邪魔してみたいです♪
高田さん、藤井さん、取材のご協力ありがとうございました!