宮古語、千年先の未来まで。
2021.11.9おじい・おばあが話す「宮古語」。
聞き取れなくても、何だかほんわかして、心が笑顔になりますね(*^▽^*)!
そんな宮古語ですが、もうすでに話せる世代は高齢化し、若い世代では、聞き取ることすら難しい状態です(>_<)
最近では、地域の生活や文化を伝えるものとして、「宮古語」の重要性が再認識され、継承していくためのさまざまな取り組みが行われています。
宮古島市文化協会さんでは、桃太郎や竹取物語、わらべ歌などの「宮古方言バージョン」をYouTubeで公開しておりますので、ぜひ、お子さまと楽しく宮古語に触れてみてはいかがでしょうか(^_-)-☆
また2009年のユネスコ「消滅の危機にある言語・方言」の発表では、国内8つの言語が認定され、宮古語も消滅の危機であることが認定されました。
こんな素晴らしい宮古語が消滅の危機(>_<)!
何としてでも私たちが次の世代に伝えていかねばなりません!!
この発表では、8言語のうち、5言語が沖縄県となっています。
なぜ沖縄の言語は、こんなにも危機なのでしょうか?
理由の1つとしては、明治末から行われた「標準語励行運動」により、学校などで宮古語の使用が禁止されたことにあるとも言われています。
誤って宮古語を使ってしまった児童は、罰として“方言札”という罰則札を首から下げなければならないなど、
昭和期に入り、特に日本本土と言語差があった沖縄では盛んに行われました。
ちなみに、この方言札を外すためには、「次に宮古語を誤って話してしまう人を待つ」や
「放課後に村長さんのところへ『もう二度と宮古語は使いません』と謝りに行く」など、学校によって違っていたようです。
自身の言語を話してはいけない・・・、
今では考えられない人権侵害ですね(>_<)
そこで今回は『宮古語』(令和2年11月発行)の著者、亀川敏勝さんにお話を伺いました。
今年61歳になる亀川さんは長年、バスの運転手をされており、
バスを利用されるおじい・おばあとの宮古語でのやりとりなどから、
宮古語の大切さを実感されたそうです。
そして、この貴重な宮古語を後世に伝えていきたいとの思いから、『宮古語』を出版(*^▽^*)!
この『宮古語』には、単語だけでなく、その単語の使い方、言い回しも記載し、
日常生活の中で、より宮古語を身近に感じられるように工夫したそうです。
(ご興味のある方は、宮古島市内の書店にて購入できますので、ぜひどうぞ!)
亀川さん、ありがとうございました!
宮古語は、この島の伝統や文化であり、価値観であり、先人たちの残してくれた心そのもの。
私たちから、次の世代へ、そしてさらに次の世代へ・・・。
これからもしっかりと継承していきたいですね。